月3万円投資で「3000万円」作れる投信がある 883本運用する投資家に「ベスト投信」を聞く

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次に、安定した運用成績を維持しているのは、やはりアメリカ株式を組み入れて運用している投資信託であることです。「ニューヨーク・ダウ」や「S&P500」といった、アメリカを代表する株価インデックスに連動するインデックスファンドも、883本の中には含まれていますが、いずれも運用成績はプラスでした。

日本株式、新興国株式、欧州株式など、地域によってさまざまな株式市場があり、それぞれに投資している投資信託は数多くあります。

120年以上の歴史が証明したベストな長期投資法

結局のところアメリカの株式市場に投資するのがいちばん効率的だというのが、歴史的にも、かつ過去2年間運用し続けた私の実験からも導かれる結論です。世界最強の経済力、軍事力、政治力に支えられたアメリカの経済は、文字どおり世界最強であり、同国株式市場の時価総額は、全世界の株式市場の54.7%と半分以上を占めています。

また、アメリカ株式市場を代表する株価指数であるニューヨーク・ダウの算出が始まったのは1896年のことですが、以来120年以上にわたり、ニューヨーク・ダウは過去最高値を更新し続けてきました。

『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

途中、「1929年の暗黒の木曜日」「1987年のブラックマンデー」「2000年のITバブル崩壊」「2008年のリーマンショック」というように、極めて深刻な暴落を経験しながらも、過去最高値を更新してきた事実は、長期の資産形成を行っている投資家にとっては、株式を長く持ち続けるうえでの強力な拠り所になります。

結論としては、ニューヨーク・ダウやS&P500指数といった、アメリカの株価インデックスに連動する投資信託を選べば、世界経済が成長を続ける限り、リターンが期待できるということです。それこそ毎月3万円ずつ、30年にわたって積み立てを続ければ、まず間違いなく「3000万円のプライベート年金」を作ることができます。

20代、30代の人たちにこそ、誰でもストレスフリーで簡単にできるこの資産運用法に注目していただければと思います。

鈴木 雅光 JOYnt 代表、金融ジャーナリスト

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すずき・まさみつ / Masamitsu Suzuki

1989年岡三証券入社後、公社債新聞社に転じ、投信業界を中心に取材。2004年独立。出版プロデュースやコンテンツ制作に関わる。著書に『投資信託の不都合な真実』、『「金利」がわかると経済の動きが読めてくる!』等。

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