ソニーとMSがゲームで協業せざるをえない背景 元スクエニ社長が展望する5Gの新世代ゲーム
――ソニーが家庭用ゲームで競合となるマイクロソフトとクラウドゲームで協業を検討すると発表しました。ゲームやコンテンツのストリーミングサービスにおいて、両社が「Microsoft Azure」を活用して、クラウドソリューションを共同開発するというものです。この動きを率直にどう見ていますか?
「そりゃそうだよね」というのが感想だ。「プレイステーション」と「Xbox」の競争領域はゲーム機や遊べるソフトの種類であり、インフラであるクラウドではない。なので、クラウドの領域を共有する分には不自然さはない。ソニーは「Gaikai」や「OnLive」を買収し、すでにクラウドゲームサービスを展開しているが、ここに本腰を入れるとしたら、アマゾン、グーグル、マイクロソフトといったクラウド企業のどこかと手を組むということは、これまでも想定されていた。
――和田さんがスクエニHD社長退任後に社長を務めたシンラ・テクノロジーズ(注:スクエニHD子会社で2016年に解散したクラウドゲームサービス会社)を含め、これまでクラウドゲームのプラットフォームで商業的に成功したところはありません。5Gの普及で、今度こそ本格的に立ち上がるのでしょうか。
クラウドゲームには、大容量のデータをリアルタイムで相互にやりとりできる5Gが決定的に重要になる。過去に誰も商業的に成功していないのは、このパーツが埋まらなかったからだ。
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