危ない食品を見分けられない人が被るリスク 不自然な食品は人間の脳と体をむしばむ

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また、超加工食品を食べ過ぎると、糖質や脂質も過剰摂取してしまいます。それらは、脳卒中や高血圧、糖尿病などのリスク要因にもなるので、健康のためには、できるだけ超加工食品は避けたほうがいいのです。

発がん性などが指摘される危険な食品添加物を避ける

もちろん、すべての食品添加物が危険、加工食品を口にしてはいけない、とは言いません。加工食品は現代の食生活に欠かせないものですし、食品添加物を口にしないなんて、自給自足の生活を送らない限り、実現できることではないからです。

反面、食品添加物のなかに危険性が指摘されているものがあることも事実です。便利で安くておいしいからと、毎日のように口にするのはいかがなものかと思います。

日本は超高齢化社会を迎え、人生100年時代を迎えたと言われています。100歳までボケずに元気で過ごすためには、健康へのリスクが指摘されるものはできるだけ体に入れないほうがいいでしょう。

食品添加物を気にしすぎると、口にできるものが限られてしまい、かえってストレスになってしまいます。まずは、発がん性があるもの、毒性が高いもの、毒性はそれほど高くないけれど使用されている頻度(食品の数)が多いものを避けましょう。その代表は以下です。

危険性が指摘されている食品添加物
□臭素酸カリウム
□タール色素
□防カビ剤
□次亜塩素酸ナトリウム
□亜硝酸ナトリウム
□亜硫酸ナトリウム
□グルタミン酸ナトリウム(アミノ酸)
□安息香酸ナトリウム
□ソルビン酸
□カラギーナン

拙著『Dr.白澤の ゆる無添加のすすめ やっぱり心配 添加物と超加工食品』でも詳しく解説していますが、加工食品を購入するときには原材料をチェックして、危険な食品添加物が使用されていないかどうかを確認するといいでしょう。

『Dr.白澤の ゆる無添加のすすめ やっぱり心配 添加物と超加工食品』(主婦の友社)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

危険な食品添加物が使用されているものは避けたほうがいいのですが、ハムやベーコン、ワイン、惣菜パン、レトルト食品など、人気があってよく食べている食品にも使われています。

普段から超加工食品を口にすることが多く、頭痛やじんましん、花粉症、アトピー、便秘、下痢といった不調に悩まされているのであれば、とくにそうですが、普段から口にすることが多い加工食品に、どのような食品添加物が使われているのかを知り、注意していくことが肝要です。

白澤 卓二 医学博士、白澤抗加齢医学研究所所長、お茶の水健康長寿クリニック院長

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しらさわ たくじ / Takuji Shirasawa

1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、東京都老人総合研究所老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーなどを経て、2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。寿命制御遺伝子やアルツハイマー病などの研究が専門。テレビの健康番組や雑誌、書籍などのわかりやすい健康解説が人気。

著書・訳書・監修に『「いつものパン」があなたを殺す』(三笠書房)、『世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術』(サンマーク出版)、『アルツハイマー病 真実と終焉』(ソシム)、『アルツハイマー革命 ボケた脳がよみがえる』(主婦の友社)、『肥満遺伝子』(祥伝社)など多数。

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