日本酒作りに応援資金を出す人が急増した理由

サイバーエージェント傘下のマクアケが支援

マクアケのプロジェクトでは目標金額100万円のところ、それを大きく超える532万円を調達。支援者の属性をひもといてみると、20代、30代がちょうど半分を占めたという。「当社の主要顧客層とここまで明確な差が出るのかと、社内でも驚きが広がった」と佐田氏は話す。

3種類の商品はそれぞれ3000本の限定生産で、マクアケを通した600本ずつの先行発送をすでに終えた。残りは白鶴のネット通販サイトや直営店で販売するという。「若年層とコミュニケーションが取れる商品開発はできる限り続けていきたい」と佐田氏。業界構造の変化は、老舗大手に変革を迫っている。

気鋭ベンチャーはクラファンと成長

クラウドファンディングは、伝統ある日本酒業界でのベンチャー育成にもつながっている。日本酒を企画生産するベンチャー・WAKAZE(ワカゼ)は、法人化以前から新商品などでマクアケを活用してきた。国内では新規醸造免許の取得が難しく、山形・鶴岡市などの酒蔵に醸造を委託する形を取っている。

WAKAZEがこれまで開発してきた日本酒(写真:WAKAZE)

醸造責任者の今井翔也氏は、「法人化前は社会人の有志が集まったプロジェクトで、手元資金もなかった。生産を考えても、売れる量が先に決まるのは大きい。また、マクアケを通してファンのコミュニティを作ることができるという期待もあった」と振り返る。

法人化後最初のプロジェクトが、洋食に合う日本酒として開発した「ORBIA(オルビア)」。「洋食とのペアリングというコンセプトがはっきりしていたこともあり、目標金額の100万円を大きく超えた」(今井氏)。結果的に435万円が集まった。オルビアの商品開発は、都内の有名レストランのソムリエと強力。完成した商品を売り込むにあたっても、「マクアケでの実績がアピールポイントにもなった」(同)。

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