煙たがられる「頑固者」に誰もが傾いていくワケ

年を重ねたベテランが陥りやすい「落とし穴」

とくに男性の場合は、社会的地位や肩書きにこだわる傾向が強く、日頃から現実的な考え方をする女性と比べて、頑固になる度合いが高いかもしれません。

過去の成功体験は「捨て去る」

年齢を重ねるごとに頑固になっていくのは、実は「脳の老化」と密接な関係があります。人は、歳をとると脳が次第に活力不足となり、情報処理速度もだんだん遅くなってきます。そうなると、他人を理解して、自分も理解してもらい、相互のコミュニケーションをとるという努力が煩わしくなってくるのです。

人間は誰しも、お互いを理解してコミュニケーションをとるために、想像以上に膨大なエネルギーを必要とします。

脳が柔軟な若い頃ならエネルギーは十分にあり、脳のあらゆる回路を通して情報を発信し、相手の発信する情報もきちんと受け止め、理解を深めていきます。でも、歳を重ねてエネルギーが足りなくなってきた脳にとって、コミュニケーションの構築には以前よりも負担がかかるようになります。

そこで、エネルギーを使ってわざわざ煩わしさを感じるよりは、「自分自身が正しいと感じるバリア内」にいて、相手を理解することを放棄してしまったほうがずっとラクで心地がいいため、だんだん「頑固者」になっていくというわけです。

アメリカの著述家で、『道は開ける』『人を動かす』などの自己啓発書の著者でもあるデール・カーネギーは、「頑固を誇るのは小人の常だ。にっこり握手して自分の過ちを認められる人こそ大人物である」と語っています。

このカーネギーの言葉にもあるように、自分を頑固者にならないようにするために大事なことは、まず自分がこだわっている「成功体験」をリセットすること。これまでに経験してきたさまざまな栄光や成功にこだわる気持ちこそが不要な固定観念を生むのですから、いったんそれを白紙に戻し、日頃から、「新しい成功体験を作り上げよう」と意識することです。

次ページ単純なことのようにも思えますが…
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