煙たがられる「頑固者」に誰もが傾いていくワケ

年を重ねたベテランが陥りやすい「落とし穴」

精神科医で聖路加国際病院診療教育アドバイザーの保坂隆氏(写真提供:KADOKAWA)
精神科医で、聖路加国際病院診療教育アドバイザーを務める保坂隆氏は、先頃刊行した著書『精神科医が断言する 「老後の不安」の9割は無駄』において、定年前後のシニア世代に向けた「生き方のヒント」をわかりやすく語っている。
その内容は、働き盛りの40代・50代にとっても“ハッとさせられる”内容が多い。そこでこの記事では保坂氏に、「世の40代・50代がシニアになる前に知っておいたほうがいいこと」について教えていただく。

「頑固なベテラン」にならないための大事な考え方

40代や50代の、いわゆる「ベテラン」世代の人たちが「これからの自分」をイメージしたとき、いったいどんな自分が思い浮かぶでしょうか。「経験を積んで、歳を重ねるごとに性格もおおらかに、穏やかになっていたい」と思うのが一般的かもしれません。

ただ、実際に周辺を見まわしてみると、他人の言うことになかなか耳を貸さない、頑固な人も少なからずいるのではないでしょうか。

人は年齢を重ねるにつれ、新しい発見や出会いがしだいに少なくなっていくのと同時に、「自分の地位や立場を守りたい」という思いがより強くなって、本来は頭の柔らかい人でも、つい保守的な考え方に傾きがちです。

さまざまな経験を重ねてきたばかりに、自分の考えや流儀にかたくなにこだわるようになって、その思い込みがさらに強くなると、自分の周囲に見えないバリアを築いて孤立するケースさえあります。

次ページとくに男性の場合は…
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナ後を生き抜く
  • 日本と中国「英語教育格差」
  • 検証!ニッポンの労働
  • 岐路に立つ日本の財政
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
コロナ時代の新教養<br>今こそ最強の武器を手に入れよ!

ピンチをチャンスに切り替えるためには、脳内メモリーのリフレッシュが必要です。知の巨人による9の講義と、在宅で自己研鑽するための独習術、そして今読むべき厳選書籍を紹介し、新常態にふさわしい知力を鍛え上げる62ページ大特集です。