なぜ若者は「タピオカミルクティー」に並ぶのか

行列に並ぶことで得られる「同調快感」とは

「タピオカミルクティー」のお店に多くの若者が並ぶのは、おいしいという理由だけでしょうか?(写真:davidf/iStock)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

最近、街中でよく見かけるタピオカミルクティーを求め並んでいる大勢の若者の姿。時には、驚くほどの大行列を見かけることもあります。次々とオープンする新店舗に、なぜ、あんなに行列するのか? そんなにはやっているのか? と、不思議に思っている人も多いのではないでしょうか。
確かに、つるんとしたのど越しやモチモチの食感を、おいしいと筆者も思います。ただ、これほどに盛況なのはそれだけの要因ではなさそうです。

自信のなさを埋められる

社会性動物である人間は、情報が不確かなときほど、他の人間の行動や言動に影響されやすく、行動規範の参考にしやすい特性を持っています。いまや、ネットをはじめ情報があふれ、何が本当で何がうそなのかもわからないほどです。

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そのような中で、情報を絞り込んでいく過程で大きな影響力を及ぼすのが「多くの人がよいと支持すること」です。特に、若者世代は、学校などの狭い世界をすべてと思いがちで同世代の人たちの言動の影響力は絶大です。さらに、自分の価値観をはっきりと自覚できていない、もしくは、自信がない人ほどその傾向は強く表れます。

そして、「並ぶ」という実際に行動を起こす人たちが作る「行列」は、信憑性を増し、「みんなが選んでいる」という安心感によって、自分自身の行動が間違っていないことへのある種の証明が行われるのです。これは、自分の価値観への自信のなさを補完します。

もちろん「ドリンク1杯を購入することイコール自信がないこと」ではありません。ただ、行列に並びたくなる1つの要因として、自信のなさを挙げることはできると思います。並ぶことにより、多くの人と同じ価値観を共有でき、自己肯定感を満足させることができるからです。また、はやっているものを手に入れることで、SNSなどの拡散材料にもなり、「いいね!」をもらうことで、さらなる自己満足を得られる自己肯定の相乗効果も望めます。

次ページマジョリティーとなる「安心感」を得られる
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