たまたまタイガー・ウッズのマスターズ制覇、フランスのノートルダム大聖堂の火災と、いわゆる予期できないことが続いたため、それと経済・マーケットの関係を最新のアエラ(朝日新聞出版、4月29日-5月6日合併号)に書いています。詳しくはアエラを見ていただくとして、「東洋経済オンライン」では、言い尽くせない部分もあったのでその「延長戦」を書かせてもらいます。
投資は「継続できるかどうか」がカギになる
アエラでは主にハプニングも性質によってはある程度予測可能、ということを書いていますが、金融や経済の分野においてさらに重要なのは「継続」です。ハプニング狙いだけではやはり、うまくいかず、投資にしても何にしても継続できるかどうかがカギになることは明らかでしょう。
例えば著名投資家のウォーレン・バフェットは
「自分が1番好きな投資期間は永遠だ」
と言い切っており、継続の重要性を強調しています。お金を運用している企業には決算というものがあり、どんなにいいポジションだと思っても、たまたま逆方向に行ってしまった時に、そのポジションをカットせざるを得なくなります。これでは投資の継続性は危うく、常にギャンブルポジションをもたされているような状況になってしまいます。
この点、個人は有利です。納税申告の締め切りはありますが、特にロスカットを義務付けられているわけではなく、その気になれば「永遠に」投資を継続することができます。これは圧倒的に有利な状況にあります。
ちなみに永遠、というと日本の学校ではforever しか教えませんが、こういう所では、indefinitely という単語がふさわしいです。愛情とか、親子関係とか、時間で測りきれないときはこのindefinitely が適切です。例えば映画「ノッティングヒルの恋人」で、女優アナ・スコット役のジュリア・ロバーツが主人公役のヒュー・グラントに対して「永遠に愛している」、と人前で公表した時には、この indefinitely を使っていますね。なんで日本の学校では教えてくれないんでしょうかね、素敵な言葉なのに・・・・・・)。
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