87歳バフェットに学ぶ億万長者への9つの視点 なぜアップルを評価し仮想通貨はダメなのか
なぜ4万2000人が株主総会に押し寄せるのか
今年も、私はバークシャー・ハサウェイの株主総会に参加するためオマハにやってきた。5年連続の参加だ。総会開催日(5月5日)の2日前の便に乗ったのだが、シカゴからオマハへのエアバス319便は満員状態(150席程度)。乗客は、いかにも金持ちそうな老婦人、幼児3人を連れた家族、投資の研究熱心そうな若者、そしてわれわれのような一般投資家と多士済々だ。そして何よりも印象深いのは、その眼は生き生きと輝いていることだ。
なぜバフェット率いるバークシャー・ハサウェイ株主総会に4万2000人もの株主が世界中からはるばる米国の田舎の町、ネブラスカ州オマハに来るのか。それは誰もが認める世界最高の投資家ウォーレン・バフェット、パートナーのチャーリー・マンガーから、投資から政治・経済、人生まで、深く貴重な示唆を受けようとするためだ。しかも、それに応えようとするバフェットの言葉は感銘を受ける。
「バークシャーの株主総会で、おカネをわれわれに託してくれた人たちと会える、われわれにとって大いに楽しめる機会だ。われわれはその人たちをパートナーと見る。決して顔のない人たちではない。私は、そういう人たちに会えることが心からうれしい。それはいつも日常やっていることに真の意義を与えてくれる」。その言葉は、Q&Aの模様がライブでWeb視聴できる中でも、わざわざ遠路オマハまで来る、大きな誘因力になっているのである。
さて「バフェットの金言」を聞く前に、総会にはさまざまな楽しい「仕掛け」があるのだが、まずは総会のスケジュールから見ていただきたい。
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