バフェットに学ぶ、儲かる投資「7つの視点」 86歳で「読書」や「企業研究」に1日6時間

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株主総会恒例のイベント「新聞投げ」の準備をするバフェット氏(筆者撮影)
世界一の投資家であるウォーレン・バフェットが率いるバークシャー・ハサウェイの52回目の株主総会が終わった(5月6日、ネブラスカ州オマハ)。国際的なアナリストで、現在は独立系資産運用アドバイザーの尾藤峰男氏が今年も同総会をレポート。個人投資家が学ぶべき「7つの視点」をお届けする(本文中敬称略)。

個人投資家にも役立つ「7つの視点」

バークシャー・ハサウェイの株主総会には「投資の成功の秘訣や人生の最も充実した生き方」を聞こうと、世界中からなんと約4万人が集まる。86歳のバフェット、60年来のパートナーである93歳のチャーリー・マンガーが、5時間以上にわたり株主からの60もの質問にぶっつけ本番で答える様子は、世界のどの株主総会でも見られない光景だ。

私が参加したのは今回が4回目だが、2人の言葉は「身に染み入るように」入ってくるから不思議だ。ほかの参加者もみんな顔がほころんでおり、生き生きしているのがわかる。今回は総会での60の質疑の中から、個人投資家にも役立つ「7つの視点」を紹介しよう。

1.経営者に最も求められる資質とは何か?

「経営者として、資本をどこにどう投下するか(Capital Allocation)の決定は非常に重要な役割だ。これが最も求められる経営者の資質といってよい。バイオリン奏者がいきなりカーネギーホールで指揮者になってタクトを振るのが難しいように、マネーマインドを持ったプロの経営者が求められる」。バフェットをしてこう言わしめるのだから、「日本企業の経営者は何をか言わんや」だ。日本の経営者が最も心して聞くべき話である。投資家も、バフェットの言うようなプロの経営者がいる企業に着目したい。

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