さて、新しい元号を迎えるに当たって、もう一つここでお話ししておきたいのは「地球温暖化」の議論についてです。たとえば、まず、火力発電所の燃料に、化石燃料ではなく、木や植物などの、バイオエネルギーを使います。こうすれば、排出されたCO2や大気中のCO2を、成長する木や植物が吸収するため、CO2削減につながります。
こうしたお話はNHKの時論公論「どう向き合う?地球温暖化」でも述べられています。
さらにこんな統計もあります。灯油の都道府県別消費量ランキングです。
入口しか議論しない日本は大丈夫なのか?
なぜこのランキングを引用したかというと、要するに日本では「これからの電力をどうするか」、といった「入口ばかりの議論」に終始し、肝心の出口がまるでノーケアになっているのです。日本における、この種の議論の特徴であります。
詳しくは竹内昌義先生の分析に譲りますが、日本のエネルギーの約3分の1は住宅で消費されており、新築の半分以上は「無断熱」というテイタラクです。あの中国でさえ、2020年にすべての新築住宅は欧州基準のパッシブハウス(年間暖房負荷15KWH/m2=年間使用灯油量ドラム缶で15本相当)を義務化する、という温暖化対策の中で、それよりはるかに低いZEH基準(年間暖房負荷120-150kwh/m2=年間使用灯油量がドラム缶で120本から150本!!をあらわす)が法律的な義務ではなく、ただの目標(!!)になっている日本の温暖化対策とは「人を舐めているのか」、としか思えないのです。
ワタクシも以前に書いたことがありますが、このまま行くと、間違いなく日本はエネルギーテロリスト国家(エネルギーを野放図に使い、断熱化対策が全くなく、ほかの国の迷惑になる存在)と認定されることになるでしょうね。(2017年にこのコーナーでエネルギーテロリスト国家と呼ばれることになると書いたら、「なぜそんな話になるのか、意味がわからない」というコメントがありました。いかがでしょう、これでわかりますか?(本編はここで終了です。次ページは競馬好きの筆者が、週末の人気レースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。
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