「実家の親」を苦痛でしんどく感じる本当の理由

ポジティブな関わり方ができない人たちへ

実家の両親との苦しい関係を抜け出せない理由はどこにあるのでしょうか。写真はイメージ(写真:Fast&Slow/PIXTA)

この記事を読まれている方の中には、現在実家に帰省している、もしくは、これから帰るという方がいることでしょう。里帰りが楽しいものであればいいのですが、「やっぱり、帰らなければよかった」という後悔や、そもそも「実家になんて絶対帰らない」という思いを抱えている方も一定数いるのではないでしょうか。

なぜ、実家で過ごすことが苦痛なのか。最大の理由は「親の存在」です。

筆者は心理カウンセラーとして、親との関係で「つらい」「苦しい」「やりきれない」「腹が立つ」「憎い」といったネガティブな感情を抱える人を数多く見てきました。そのような思いがあれば、親に会いたくないのは当然と言えるでしょう。

そもそも、親の存在を苦痛に感じてしまうのはなぜでしょうか。その原因は親・子、そして家族のコミュニケーションのとり方・言動パターンにあると感じています。拙著『「苦しい親子関係」から抜け出す方法』をもとに具体的にご紹介します。

コミュニケーションではなく「傷つけ合い」

私たちは、他者を見るとき、ついほかの人も自分と同じことを考え、同じ捉え方をし、自分が予測しているような行動をとるものだと思い込んでいます。けれども、他人はもちろん、家族の中にあっても、何を是としてきたかは、世代によって異なります。そこで生じるのが、世代間のギャップです。

にもかかわらず、こうした世代間のギャップを考慮せず、自分の視点から「自分は正しい」と思い込む親がいます。自分が育った社会環境と家庭環境を基準にすれば、確かに自分が正しいのでしょう。自分の基準は、自分が身につけ体験してきたことがですから、親の目には、子どもが間違っているように映ります。

その最も悪しきパターンが「子は親に従うべき」という意識構造ではないでしょうか。親がそのような考えのもとで育っていれば、同じことを子に要求したくなります。

「子どもが間違っている」ように見えれば、なおさら自分に従わせたくなるでしょう。子どもは子どもで、自分の視点から「自分が正しい」と思い込んでいます。親の時代とは違った社会環境で育った子どもの目からすれば、親の主張のほうが間違っているように見えるからです。ここで互いに自分の主張を通そうとすれば、争いが起こるのは目に見えています。

ただし、この争いはコミュニケーションと呼べるものではありません。お互いに「相手が間違っている」とかたくなに思うことによる「傷つけ合い」です。

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