「マルチタスク」での仕事が極めて非効率な理由 アスリート並みに集中するための4つの方法

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あなたはマルチタスク派ですか?シングルタスク派ですか?(写真:Elnur/PIXTA)
「今日はもう集中力が切れてしまった……」「どうしても仕事に集中できない……」誰にでもそんな日があると思います。とはいえ、仕事は減ってくれないし、集中できないままダラダラとやり続けているうちに残業してしまう……。身に覚えのある方も多いことでしょう。
どうすれば集中力を保ったまま、仕事に取り組めるのでしょうか? この記事では、記憶術・勉強法の専門家である宇都出雅巳さんの新著『図解 仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方』の内容を抜粋・再構成して、この疑問にお答えします。

マルチタスク派? シングルタスク派?

仕事の進め方は大別すると、複数の仕事をこなす「マルチタスク」と、1つの仕事に集中する「シングルタスク」に分けられます。

このうちどちらがより効率的なのか、議論になることも多いようですが、筆者としては、シングルタスクをおすすめします。それは、「マルチタスクは集中力のロスが多すぎる」からです。

複数のタスクを素早く切り替えながら進めていると、なんだか「デキる人」になった気がするかもしれません。しかし、その裏では貴重な集中力がムダづかいされています。というのも、タスクを切り替えるときには、それぞれの仕事に必要な情報をいちいち記憶から呼び出し直さないといけないため、集中力のロスが生じてしまうからです。

例えば、同僚に話しかけられたり、電話が入ってきたり、メールをチェックしたりして仕事が中断された後、元の仕事にすぐには戻れない、といった経験をしたことはないでしょうか? これが集中力のロスです。

わずかなことなのであまり意識しないかもしれませんが、1日に何度もタスクを切り替えれば、そのロスはかなりの量になります。

このロスを考えると、一見「デキる人」のように見えるマルチタスクは実は非効率だとおわかりいただけるでしょう。

とくに現代はニュースやメール、SNS、各種アプリのプッシュ通知などによって仕事が細切れに中断される機会が増えています。つまり、自然とマルチタスクになりやすい環境なのです。

まずは自分でコントロールできる範囲のことはできるだけシングルタスク化を徹底しましょう。そのうえでスマホやネットを意識的に遮断し、マルチタスク化を防ぐことが重要です。

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