腰を守る「新パンツ」が腰痛ゴルファーを救うか ミドリ安全が一般消費者向けに初めて販売

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この商品が、ミドリ安全にとって初めて展開する一般消費者向け商品となる(筆者撮影)

この腰部保護パンツ、先述したシニアツアーを主管し「腰痛」にも詳しいPGAと同社が共同で開発したものだ。

ミドリ安全の松村不二夫社長は「PGAの倉本(昌弘)会長と出会い、腰の不調でゴルフをやめる人もいると聞いた。

産業界で培ってきた腰部保護の技術を活用できないか。働く人だけではなく、貢献できないかと考え、一般向けに初めて販売することになった」と話した。

PGAの倉本会長は、ゴルフ人口の減少が課題のゴルフ界の中で「若い人にゴルフを始めてもらいたいという以上に、ゴルファーがゴルフをやめないでほしい。腰、手首、肩といった体の痛みでゴルフをやめざるをえない人もいる。中でも腰への負担を軽減するこのパンツが、PGAの推薦品になりました」と説明した。

ゴルフ用に商品改良を重ねてきた

ミドリ安全では、パンツに腰部保護具を付けて一体化するのは、運送業など産業界を対象に2013年頃から開発してきたという。開発責任者の佐古かがり氏は「ゴルフでは例えば、外すときにバリバリと音が出るとマナー違反、保護具然としたものは好まれない」とゴルフ用として一昨年から試行錯誤してきたそう。

出来上がった腰部保護パンツは「腰部保護ベルトにBOAシステムを採用して(ダイヤルを回すことで)締め付けたり緩めたりをワンタッチでできるようにした。腰から尻にかけてプリーツ構造で伸び縮みする。股部をフル開脚仕様にして開脚したときの突っ張りを軽減した」(佐古氏)のが大きな特徴になった。

実際に試したプロによると、ベルトが一体型になっているので、コルセットやサポーターの上や下にパンツをはく違和感がなくなるという。

2017年からPGAのティーチングプロ13人のスイングテストを腰部保護パンツ使用の有無で実験し、装着時に腰への負担が平均8.3%軽減されたことがわかった。一般ゴルファーら1万人へのインターネットアンケートでは、40代以上の41%が腰痛に悩んでいるという結果もあり、需要も見込まれる。

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