2020年東京オリンピックのゴルフ競技の会場、埼玉県川越市の霞ヶ関カンツリー倶楽部(CC)東コース(C)が、2月25日に初めてメディアに公開された。2015年から約1年をかけて全面改修した姿を公開するのは初めてだったので、取材に行った。
第1部は、倉本昌弘・オリンピックゴルフ競技対策本部強化委員会委員長(日本プロゴルフ協会会長)、小林浩美・同副委員長(日本女子プロゴルフ協会会長)、中嶋常幸同本部2020東京企画・準備委員会委員(プロゴルファー)の3人が、10、11、18番の3ホールを実際に回って、コースについての感想などを話すという趣向だった。男女ツアーで3人合わせてツアー93勝(海外含む)している。
いずれも日本ゴルフ界の往年の名プレーヤーだけに、100人以上のメディアが集まった。改修前は見たことがあるが、改修後は初めて見る。最も変わったのはグリーン。もともと、本グリーンと冬用のサブ・グリーンの2つのグリーンがあったが、大きな1つのグリーンになっている。
グリーン上は難易度が高い
10番のパー3はこのコースの名物ホールでグリーンの手前に大きく、深いバンカーがあるが、グリーンが大きくなったので「奥を使える」(倉本委員長)、「手前のバンカーに入れる選手はいないんじゃないかな」(中嶋委員)と、世界のトッププロにはあまり効かないかもしれない。
ただ、グリーンのアンジュレーション(起伏)がかなりつけられていて、グリーン上は難しそうだ。
「横長なので、ピンがどこに切られるかによってそのエリアに落とす縦の距離感が必要」(小林副委員長)、「アンジュレーションがあっても、ピンを切るスペースがたくさんあるのでチャレンジし甲斐があるのでは」(中嶋委員)など、3人が感想をメディアに伝えながらのプレーだった。
11、18番はミドルホールでドライバーを打ったが、3人ともシニア(50歳以上、男子プロ)、レジェンズ(45歳以上、女子プロ)の世代。今の男女ツアーの選手とは飛距離が違う。「ドライバーは使わなくても十分」(倉本委員長)と漏らした。小林副委員長は「今の人たちならこの辺まで来る」と、自分の打ったボールを前に動かして次のショットを打っていた。
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