販売価格が1万9800円(税別)という値段設定。ゴルフブランドが展開するゴルフパンツのメーカー販売価格よりもやや安価になっている。
「まずは着用してほしいという社長の考え」(佐古氏)という。
色はチャコール、ネイビー、ワイン、モスグリーンの4色で、サイズはS~3Lの5サイズで男性用のみだが「キャディーさんや周辺の方々にも使ってほしい」と、今後は女性用や花柄などバリエーションも増やす予定という。
ということは、ゴルフ以外の「腰痛持ち」の方々も使えるかもしれない。
現在開催中のマスターズで2日目を終えて首位に1打差6位と、14年ぶり5度目の優勝を目指すタイガー・ウッズは腰痛に悩んで、何度も手術を経験している。
「すぐにでもこのパンツを渡してあげたい」と笑った倉本会長は、4月12日にシニアツアーが開幕したこともあり「自覚症状がある選手が多いので、すぐに伝えたい」と話した。
ゴルフ界では、ゴルフ人口減少に歯止めをかけ、新しいゴルファーの創出、既存ゴルファーの存続が大きなテーマになっている。その一翼を担うのが、今回の腰部保護パンツのように、「ゴルフと健康」に焦点を当てる商品なのだろう。
ゴルフと健康は切っても切れない関係
3月下旬、横浜市のパシィフィコ横浜で開催された毎年恒例の「ジャパン ゴルフ フェア」でも、ゴルフと健康に関わる出展が目を引いた。
今年初めて「ゴルフエクササイズ広場」が設置され、ゴルフボディーチェックやパフォーマンストレーニング、ケガ予防のゴルフピラティスなどのプログラムを一般ゴルファーに提供した。
そのほかでも、ボディーケアに関するグッズや機器などが出展されていて、一般ゴルファーが体験しているシーンも多くあった。かつては「飛ぶ新製品」ばかりが目立ったが、ゴルファーの興味もそうした「健康」「体」への関心が高まっているからでもある。
ゴルフは1ラウンドで1万5000歩程度は軽く歩く。カートが普及しているとはいえ、歩けなくなったらゴルフは難しい。その前に、または症状が軽いうちに、腰はもちろん、足やひざを含めて体をケアしていくこともゴルフ人口減少に歯止めをかける1つの手段と、業界も感じているのだろう。
「飛ばしたい」と思っても体が自由に動かなければ、ゴルフは楽しいものにはならない。春を迎え本格的なゴルフシーズンが始まる今からでも、まず「腰」を大切にしたい。
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