セブン「ドタバタ社長交代」に透ける王者の焦り

コンビニオーナーは「新社長には期待せず」

記者に囲まれるセブン‐イレブン・ジャパンの永松副社長(左)と、セブン&アイ・ホールディングスの井阪社長(撮影:風間仁一郎)

突然のトップ交代人事は「吉」と出るのだろうか。

セブン&アイ・ホールディングスは4月4日、コンビニエンスストア最大手である傘下のセブン‐イレブン・ジャパンの社長交代を発表した。4月8日付けで永松文彦副社長(62)が社長に昇格。鈴木敏文名誉顧問(86)の愛弟子・古屋一樹社長(69)は代表権のない会長に就く。

「柔軟なあり方を模索したい」。4日に行われた記者会見の席上、セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長(61)は「柔軟」という言葉を6回も繰り返した。

「コミュニケーションの目詰まり」でトップ交代

セブン‐イレブンは、1974年に国内1号店を東京都内に出店して以降、チェーンストア・オペレーションを基にした統一された運営を徹底することで事業を拡大してきた。だが、ここにきて全国一律で同じシステムを適用する硬直的な運営では、社会の変化に対応し切れないケースが増加。人手不足で苦しむフランチャイズ店からは「年中無休、24時間営業」の見直しの声が強まっていた。

セブン‐イレブンは経営体制の刷新により、変化に対応できる柔軟な体制の構築を目指す。

今回、トップ交代に踏み切った背景について、井阪社長は会見で「組織的な問題として、コミュニケーションの目詰まりがあった」と語った。セブン‐イレブンの店舗網が全国で2万店を超える中、現場の情報が上がりにくくなっていた。

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