――昨シーズンは10勝投手が新人の東克樹投手(11勝5敗)だけでした。今年のベイスターズの投手陣に期待も集まっていると思います。
プロ野球選手は結果でしか応えられないし、結果を出さないと生き残っていけないと思っています。まずはチーム内での競争をもっと高いレベルでやっていくしかないですね。
自分が入団した1990年代前半と違って、選手への教え方もそれぞれあるし、選手一人ひとりの特性も違う。アマチュア選手への指導法も変わっている今、昔の指導方法を押しつけるのも違うと思いますね。自分らも新しい情報や指導方法をしっかりと学んで教えられるようにしないといけない。
もちろん同じことを言っても通じる選手も通じにくい選手もいるから、言い方を変えたり、指導のアプローチを変えたりします。どうしたら投手がマウンドで力を出せるかをいつも考えていますね。
全員が結果を出せるとも限らないし、一軍の枠も限られている中で結果が出なかったら何年後かにはユニフォームが着られなくなる。その厳しい競争の中に生きているんだということを考えてほしいと思います。今のベイスターズの選手が、何をしなければならないのか、まず気づいてほしいですね。
マウンドに行くときは緊張した
――兼任コーチを3年やっていたとはいえ、専任は1年目でシーズンに入るのも初めて。実感はどうでしょう?
最初、マウンドに行くときは緊張しましたね(笑)。
実戦中に、ラミレス監督にマウンドに行ってくれと言われ、若い阪口(皓亮投手・19歳)が緊張していたんですが、自分のほうがもっと緊張していました(笑)。そういうところもやっぱり慣れですし、どういうタイミングでマウンドに行っていいのかというのも難しいところもあるし。新しい経験ばかりで新鮮でいいですね。
1日があっという間に終わる。もっといろいろなことをやらなければいけないのに、一軍は時間に押されることも多いし、アタマの中でこんなに考えなければいけないのかと感じています。
だから今でも1人で走ったり、トレーニングしたりして息抜くところはしっかりと息を抜いてやらないと、1年間持たないなと思っています。
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