ホークスが「日本シリーズ」で2連覇した要因

広島カープと日本プロ野球最高峰の戦い

11月3日、日本シリーズ2連覇を果たし、胴上げされるソフトバンク・工藤監督(写真:共同通信社)

皆さんこんにちは、プロ野球解説者の礒部公一です。

今季のプロ野球も日本シリーズが終了し、つかの間のオフシーズンに入りました。

今回は日本シリーズの戦いぶりを振り返りたいと思います。皆さんもすでにご存じのとおり、福岡ソフトバンクホークスが4勝1敗1分けで日本シリーズを制し、日本一に輝きました。

この連載の一覧はこちら

シーズンを2位で通過し、クライマックスシリーズ・ファイナルステージで埼玉西武ライオンズを破ると、その勢いのまま日本シリーズでもすばらしい戦いを見せてくれました。

リーグ優勝したライオンズに勝って出場したのですから、それなりの責任感を持ち、必死に戦った成果です。

戦い方を見ていると、選手個々のレベルの高さを感じ、“王者・ソフトバンクホークス”の名にふさわしい戦い方が随所に見られました。

広島のファンは“強さ”に魅了されている

対して、惜しくも日本一を今年も逃してしまった広島カープ。

球団側の無念はともかく、両球場を埋め尽くした熱心なカープファンの皆様の心情を思うと、察するに余りある。本当に残念でした。

ここ3年で飛躍的なファンの獲得に成功した広島カープですが、そのファン数拡大に大きく貢献したのは他ならぬ“強さ”です。私は楽天コーチ時代、このカープ大応援団の盛り上がりをベンチから見ていましたが、どこの球場で試合をしても、どっちがホームなのか、もはやプレーしている側もわからなくなるほど(笑)。

応援席からの圧がものすごい。あれだけの声援があれば、選手は本当に心強いと思いますし、その中で良いプレーを見せたい、という気持ちにもなります。大歓声の中ではミスするわけにもいきませんから、選手も非常に良い緊張感の中でプレーできるので、より良いパフォーマンスに繋がる、という好循環に入るんだと思います。

これだけのファンの獲得には、球団のすばらしい営業努力も不可欠です。

何がファン=顧客にとってベストなのか、満足度はどこにあるのか、チームの強さだけに頼らず、会社と現場の意思疎通がしっかりできていて、さらにそれぞれがひとつの方向=結果を出すこと=顧客数の拡大にきちんと向き合い努力したからこそ、今こうして日本中の各球場に、大輪の真っ赤な花を咲かせているのではないかと思うのです。私も広島県出身者として非常に誇らしい!

これは、カープだけではなく、ソフトバンクにも言えます! ソフトバンクも熱心なファンが多く、対戦したときには圧倒されたものでした。

次ページ勝ち続けることの難しさ
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 買わない生活
  • 赤木智弘のゲーム一刀両断
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
統合から20年どこでつまずい<br>たのか みずほ 解けない呪縛

みずほ銀行が相次ぐシステム障害で窮地に陥っています。その根底には、3行統合から今に至るまで解決できていない呪縛と宿痾が。本特集ではみずほが抱える問題点をガバナンス面や営業面などから総ざらい。みずほは立ち直ることができるのでしょうか。

東洋経済education×ICT