ホークスが「日本シリーズ」で2連覇した要因 広島カープと日本プロ野球最高峰の戦い

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ソフトバンクの勝因は、2つです。

まず、広島の丸選手に仕事をさせなかったこと。シーズンMVP候補の丸選手を、ソフトバンクバッテリーが打率.160に抑え込めたということが広島の得点能力を低下させ、日本一を呼び込んだひとつの要因になったと思います。

もうひとつは、常勝軍団・ソフトバンクの走攻守すべてにおけるレベルの高さ。盤石の投手陣にバランスの取れた攻撃陣、控え選手の層の厚さ。すべてを兼ね備えたソフトバンクだからこそ、シーズン2位通過でもクライマックス・ファイナルステージで西武を破り、日本シリーズでもセ・リーグ3連覇を成し遂げたカープを破ることができたと感じます。

とはいえ、広島もすばらしい内容の戦いでした。負けはしましたが、3戦目と5戦目で見せた攻撃陣の粘り、何点差がついても最後まで食らいつくあきらめない姿勢は、見ている人を感動させるほどすばらしいものでした。

日本プロ野球の最高峰の試合だった

この両チームの戦いを観ていた他の10球団はおそらく、焦燥感すら味わったことでしょう。この戦いに追いつくには、並大抵の努力では無理だと、そんなふうに思ったに違いありません。それほど今年の戦いのレベルは高かった。

これが日本のプロ野球の、今の最高峰なのです。

と、今回はあまりに日本シリーズが熱すぎました。

恒例の私の野球人生の振り返りについては、ちょうどこれからオフシーズンに入ることですし、年末に向けて、ゆっくりとお話ししていくことにしましょう。

礒部 公一 プロ野球解説者

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いそべ こういち / Koichi Isobe

元プロ野球選手。2018年からプロ野球解説者に転身。右投げ左打ち。1989〜1991年広島県立西条農業高等学校 /1992〜1996年三菱重工株式会社広島製作所 /1997〜2004年大阪近鉄バファローズ/ 2005〜2009年東北楽天ゴールデンイーグルス / 2009〜2017東北楽天ゴールデンイーグルス・コーチ。2004年、球界再編問題に近鉄最後の選手会長として労使交渉に奔走した。2005年、東北楽天ゴールデンイーグルスに創設メンバーとして加入、初代選手会長に就任するとともに、中心選手として生まれたばかりのチームを支えた。

Twitter:https://twitter.com/isobekoichi

Facebook: https://www.facebook.com/Isobekoichiofficial/

公式HP:http://inwheel.jp/isobe/

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