会話が続かないと悩む人へとっておきの処方箋 コミュニケーションには「聞く力」が必要だ

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この承認欲求は、人間の数ある欲求の中でも最も強い欲求の1つです。なぜなら、人間は外敵から身を守るために古来より集団生活をして生き延びて来たので、自分のことが受け容れられないと、生存を脅かされたように感じるからです。

では、「人を理解する」とは、どのような行為によってなされるのでしょうか? 人を理解するということは、まさに「聞く」という行為を通じて行われます。「話す」という行為では、人を理解することはできません。つまり、どんなに話し上手になったとしても、相手を理解することには繋がらないのです。

人間関係のほとんどの問題は、「理解し合えない」ことから起こります。夫婦や親子、先生と生徒、上司と部下の問題など、お互いが理解し合えないところから争いが発生するのです。つまり、「相手を理解する力=聞く力」が不足している、ということです。「相手と向き合い、相手のことを聞くことができる」そのスキルがあるだけで、人間関係だけでなく、仕事も人生もうまくいくのです。

多くの人が知らない「本当の聞く」とは?

相手を理解するために、2つのポイントがあります。

1つは、「相手の話の内容を理解すること」です。これは、ほとんどの人がやっている「聞き方」です。この聞き方は、相手の口から発せられる言葉がどのような意味をもっているのか? を理解しようする行為で、「言語」に意識を向ける聞き方です。

さらに加えると、相手が話している際に「その考えは違うな……」というようにジャッジ(評価判断)する聞き方は、自分に意識が向いている聞き方なので、相手は聞いてもらっている気がしません。「ジャッジしないで、ありのまま相手のことを聞いてあげる」と、相手はより深く理解されたと認識します。

そして、もう1つは「相手の気持ち(感情)を理解すること」です。この感情を理解するという聞き方は、ほとんどの人が知りません。この方法は、相手がどのような気持ちなのかを意識的に理解しようとする行為で、「非言語」に意識を向ける聞き方です。

具体的には、

・相手の表情はどうか?
・声のトーンは明るいか、暗いのか?
・姿勢はどうか?
・緊張してそうか、リラックスしてそうか?

など、さりげなく自然に観察することです。この2つのポイントをふまえて聞くことができると、相手は深いレベルで「自分のことが理解された」と感じます。大切なポイントは、耳と心の両方を傾けながら、相手に意識を向けて聞く。これが「本当の聞く」なのです。

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