「管理職が偉い」という、できない組織の勘違い

機能で「役割分担」する組織が強くなる

部下の適性を見抜いて、正しく人材を配置するための4つのポイントを紹介(写真:xiangtao/PIXTA)
組織において生産性の高さを求められるなか、ますますリーダーのマネジメント力が問われています。部下の指導に頭を悩ませている方も多いでしょう。
ライフネット生命の創業者であり、現在は立命館アジア太平洋大学(APU)で学長を務める出口治明さんは、「上司にできるのは、部下に対して『今持っている能力を最大に発揮できる仕事』を上手に与えて見守ることだけ」、マネジメントとは、突き詰めると「人を上手に使うこと」だと言います。
知的生産術』を著した出口氏に、その真意について語っていただきます。

「マネジメント」とは「人を上手に組み合わせること」

僕は、「人間はみんなちょぼちょぼ。そんなに賢い人はいない」ことを前提にマネジメントをしています。社会がどの方向に変化しているかを見極め、人材をうまく組み合わせて変化に適したチームをつくることがマネジメントの本質です。

人の能力にそれほど大差がなかったり、効率がそれほど変わらなかったりする以上、組織の生産性を上げるには、上手に「組み合わせること」しかできないと思っています。人にはそれぞれ「得意・不得意」「向き・不向き」があるので、部下の適性と周囲の状況に合わせて、適材適所で人材を配置できれば、個々の能力は伸びなくても、組織の生産性は上がります。

例えば、「人としゃべるのは得意だけれど、書類仕事が苦手な人」と、「人としゃべるのは苦手だけれど、契約書を作成するのが得意な人」を組ませれば、お互いの欠点を補完することが可能です。そして強い営業チームができあがります。

生産性が高い強い組織をつくるためのいちばんのポイントは、一人ひとりのメンバーの適性をよく見て、どういう組み合わせを行えばチームが強くなるかをよくよく考えることです。

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