後輩たちへ、内定の決め手は「早めに動く」だ 就活を戦い抜いた先輩学生からのアドバイス

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インターンシップは就活の常道になっている。ほとんどの学生が応募すると言ってもいいだろう。したがって選考が厳しくなっている。受付順で選考する企業は少なく、エントリーシート、適性検査、面接など、本選考と同じ課題で選考する企業が多くなっている。つまり、落ちる学生が増えているのだが、先輩は「落ちても焦るな」と励ましている。

「インターンシップの選考ですら通らないのに、本選考で受かるわけない」と考えるのは早計だ。インターンシップのほうが狭き門という会社は多いし、参加者しか本選考に進めない会社はまだまだ少ない。

「周りに左右されず、焦らずに就活に取り組むのが精神衛生上いちばんだと思います。また、夏や冬のインターンは落ちてもそこまでへこまなくて大丈夫です」(上智大学・文系)

「就活は早く始めても遅く始めてもその人のやる気次第」(神奈川大学・文系)

「長くゆっくりでもええんやで」(中央大学・文系)という先輩もいる。陸上競技のトレーニング法にLSD(Long Slow Distance。長い時間をかけてゆっくりと一定距離を走る)があり、就活にもLSDが有効だというのだ。

どの学生もインターンシップに参加するが、違う意見もある。『会社四季報』のほうが参考になるというものだ。一理あるだろう。

「結局応募しない企業が多いし、採用ホームページを見るだけでもわかる情報しか教えてくれないことが多い。むしろ“どんなに知らない企業があるのか、くまなく探すこと”。四季報で付箋をつけるのはとてもおすすめ」(青山学院大学・文系)

成功の秘訣は「運」と「根気」

成功の秘訣を「運根鈍(うんこんどん)」と言うことがある。成功には幸運が必要であり、「運」を引き寄せるのが「根」と「鈍」だ。「根」は根気、「鈍」は粘り強いことという意味だ。

運は出会い(縁)と考えていいだろう。今回のコメントにも運と縁という言葉がある。

「就活は運、縁、経験値であるということ。したがって、早い時期から経験値を積むのがよいと考える」(関西学院大学・文系)

「準備は早めに、行動も早めに、あとは、その企業との縁があることを信じて活動すること」(室蘭工業大学・理系)

「やはり就職活動は縁なので、落ちてもあまり気にせず、自分にあった企業を探したほうがよい」(日本女子大学・文系)

多くの先輩たちが「内定が出なくても落ち込むことはない」と言っている。単に運と縁に恵まれていないだけ。楽天的であることが成功を引き寄せる。

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