野球「独立リーグ」が地域密着で見出す活路

新球団も参入、知られざる経営事情:後編

独立リーグのスタートから14年、現在の経営はどのようになっているのでしょうか。前編記事に引き続き紹介します(写真:bernie_photo/iStock)
2005年にスタートしたプロ野球の独立リーグ。2018年のオフ、日本各地の独立リーグで奮闘する経営者たち6人に球団事情を聞いて回った。1月29日に配信した前編記事『野球「独立リーグ」は人材企業へ変貌している』で取り上げた3人の球団経営者に引き続き、後編をお届けする。

 

栃木ゴールデンブレーブス ━スポーツ関連ビジネスの一部門に━

これまでの独立リーグは個人の熱意や、スポーツ振興、地域活性化などの「志」で設立されることが多かったが、はっきりとビジネス展開を目的として設立された球団がある。ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスだ。

エイジェックグループが球団運営に至ったワケ

「うちは2016年にリーグに参加を表明しましたが、もともと親会社であるエイジェックグループのスポーツ事業の一環として創設しました。アスリートのセカンドキャリア支援や、スポーツ施設運営、プロ野球球団運営を通してスポーツとアスリートをサポートするという事業の流れの中で、独立リーグ球団を保有することになったのです」

代表取締役の江部達也氏は語る。エイジェックグループは東京に本社があり、国内32社、海外2社、社員数1万6000人の人材関連企業グループだ。

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栃木ゴールデンブレーブスを運営する株式会社栃木県民球団は、スポーツ事業部門の子会社という位置づけなのだ。

江部氏はスポーツ事業全体の統括責任者でもある。

「アスリートのサポートだけでなく、スポーツイベント、施設の運営や、スポーツ関連のツアーサポート、スポーツコンテンツの制作、配信も行っています。そういう事業を展開するうえでプロ野球チームを運営することで得られる経験やノウハウは大きいですね。

栃木ゴールデンブレーブスの江部社長(筆者撮影)

また、グループには社会人野球チームや女子硬式野球部もあります。こうしたアマチュアチームとも連携します。

独立リーグを引退した選手たちはアスリート出身の有望な人材として新しいキャリアを積むことになります」

栃木ゴールデンブレーブスは、こういう背景を持つだけに単体での採算性を重視しているわけではない。しかし2018年シーズンは、元巨人の村田修一選手の移籍によって、リーグ最多の5万491人の観客動員を記録。とくに村田選手が引退を表明した最終戦は史上最多の6025人を動員した。

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