表情で意識してほしいのは「笑顔」です。ある学生から「面白くもないのに笑えない」と言われたことがありますが、必要なのは「laugh(笑う)」ではなく「smile(笑顔)」です。口角を少し上げた状態が人前でのニュートラルな表情というイメージで、意図的に表情筋を使ってください。これは性別に関係なく感じるのですが、表情の変化が少なく、感情が読み取りにくい学生が目立ちます。無表情は相手を不安にさせ、コミュニケーションの阻害要因となります。相手を安心させるためにも、笑顔(口角を上げる)を意識するとよいでしょう。
OB・OG(社会人)訪問は、会話に慣れることで面接の練習にもなるし、人それぞれのキャリア観を知ることができるので、お勧めする就職活動の1つです。お願いできそうな社会人がいたら、ぜひ依頼してみましょう。
その際、もし男性社会人と1対1で会うことになったら、少し注意してほしいことがあります。人事がセッティングした訪問ではなく、個人的な訪問依頼の場合、就業後(つまり夜)に食事をしながら……というシチュエーションが考えられます。そこで必要以上に羽目を外したり、甘えすぎたりすればトラブルになる可能性があります。心がけるべきは、就活モードを維持することです。そのためにも次の3点を押さえておきましょう。
夜の食事ではお酒は遠慮したほうがいい
・リクルートスーツで会う
就職活動で身に着けるスーツは、幸か不幸か、ステレオタイプ化しています。なので、俗にいう“リクルートスーツ”を身に着けていれば、あなたが就活生であることは一目瞭然です。立場の分かる服装で会うことで、就活モードを維持しやすくなるでしょう。
・名刺をもらう
訪問のきっかけはさまざまなので、相手の社名や大まかな仕事内容は知っていても、正式な部署名や肩書はわからない、ということがあります。そんなときは、タイミングを見て、「名刺をいただけますか」とお願いしましょう。素性もわかりますし、名刺に書かれた情報から質問することもできるので、一石二鳥です。
・お酒は遠慮する
食事の席では、お酒を勧められることも少なくありません。お酒が入れば、相手から本音が引き出せるかもと思うかもしれません。しかし、あなたがお酒好きだとしても、そこでは遠慮することをお勧めします。ビジネスの宴席は百戦錬磨!というのなら止めませんが(笑)、初対面の社会人とお酒を飲みつつ、良質な会話や質問をするのは、かなり高いハードルです。トラブルを防ぐという意味でも無理せずソフトドリンクにしておきましょう。
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