就活現場で「女子の顔採用」は実際にあるのか 女子学生が就職活動で抱く5つ悩みに答える

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長く働き続けられる環境がいかに整っているか。女子学生にとっては、非常に大切なチェック項目です。結婚するか否か、結婚したとして相手はどれぐらい家事を担えるのか、子どもはどうするか、産むとしたら年齢のことも考えないと……。ライフイベントは不確実性が高いので、できるだけ多くの可能性に対応できる条件を望みたくなってしまいます。でも、先々の心配をしすぎて、過剰に条件重視の就職活動になるのもアンバランスでしょう。自分のキャリアがどう展開していくのかは、本当にわからないものです。

私自身、長く仕事をしたいと思っていたのに3年で最初の会社を辞めて、専業主婦になったものの違和感が拭えず、契約社員から再スタートしています。結婚で引っ越してくるまで、東京で仕事をするなんて考えたこともありませんでした。結局どれだけ考えても、未来は不確実だし、考えすぎることで不確実なことを楽しめなくなってしまう気もします。

先のことを考えすぎないことも大事

条件はとても重要ですが、あまり先のことを考えすぎないことも大切でしょう。脇道は、辻にたどり着くまで見えないことがほとんどですし、行き止まりだと思っても、そこで初めて見える曲がり道があったりします。

福利厚生などの条件は、自分なりの合格ラインを決めておくとよいでしょう。それをクリアしていたら、あとはあなた自身が楽しめそうか、興味を持てそうか、といった視点を大切にしてほしいと思います。

いろいろと伝えてきましたが、キャリアへの考え方は多様です。人それぞれ大切にしたいものは異なるし、経験を重ねることで変化していきます。迷いつつも決めて行動して、そしてまた迷って……。ゆっくり、でも着実にあなたの未来を選択していってください。

平野 恵子 文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所 主任研究員

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ひらの けいこ / Keiko Hirano

同社で新卒採用ビジネスに関わった後、大学のキャリア科目の非常勤講師を務める。2008年から研究員として就任。2016年より現職。キャリアコンサルタント(CCE,Inc.認定GCDF-Japan)として大学低学年から就活生、新入社員までのキャリア支援に関わりつつ、就職活動・採用活動の動向や意識調査を基に、雑誌や専門誌への執筆などを行う。北星学園大学、札幌学院大学の非常勤講師。

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