最新カローラはゴルフにどれだけ迫ったのか 5ドアハッチバック世界王者と徹底比較

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インテリアはどうか? カローラ スポーツは、水平基調でスイッチも少ないシンプルなレイアウトで薄型インパネと連続したトリムにより広く上質な「間」と精緻な「密」をバランスよく取り入れたデザイン。質感もかなりこだわっておりレクサス顔負けのクオリティーに加えて上級モデルに7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレー表示のスピードメーターを採用している。このあたりはバブル期に開発され「ミニクラウン」と呼ばれた6/7代目カローラを彷彿とさせる部分でもある。

標準グレードは「C-HR」譲りのスポーティーシート、上級グレードは新開発のスポーツシートが奢られる。インテリアカラーはボディーカラーに合わせて3色用意されるが、ブラック/レッドのコーディネートは、初代に採用された「赤シート」のオマージュなのだろうか!?

「あのカローラがこんなに立派になって……」と言う人もいると思うが、これも「カローラの刷新」なのである。

新世代のインフォテインメントシステムは過渡期

対するゴルフはオーソドックスなレイアウトながら質感の高さは言うまでもないが、新たにゴルフシリーズ初採用となる「フルデジタル式メータークラスター」によりカローラよりも先進性も高められている。しかし、新世代のインフォテインメントシステムはジェスチャーコントロール機能が採用されるも使える機能が少ないうえにタッチパネルはブラインド操作が難しいなど過渡期であるという印象を受けた。

また、話題となった「コネクテッド」だが、DCM(専用通信機)を全車標準装備したことは評価できるが、機能的には「ナビゲーション+α」といった印象で、まだできることが限られているのが残念な部分だ。ただ、この領域はハードよりソフトの充実が重要なので、今後の進化に期待したいところだ。

居住性はどちらも必要十分なスペースを備えるが、カローラ スポーツのリアシート周りは運転姿勢の最適化によるフロントタイヤ~フロントシート位置の変更(オーリスより30mm後退)とゴルフより短いホイールベースなどにより足元空間はボディーサイズを考えると若干狭く、ゴルフとは“こぶし1個分”くらいの差があった。

カローラ スポーツのパワートレインはガソリンが1.2L直噴ターボ(116馬力/185Nm)、ハイブリッドが1.8L(98馬力/142Nm)+モーター(72馬力/163Nm)の2タイプを用意。どちらもC-HRから水平展開されるユニットだが、1.2L直噴ターボはレッドゾーンに入るエンジン回転数であるレブリミットが引き上げられたアップデート版だ。トランスミッションはシフトダウン時のシフトショックを和らげるブリッピング機能や、半クラッチ時に自動で回転を上げてエンスト(エンジンストール)を防止する発進アシスト機能を持つ6速MTとCVTが選択可能だ。

1.2L直噴ターボはサイズを考えるとあまりあるパワーではないものの、C-HRよりもレブリミットが引き上げられたことで回して楽しめるユニットになった。6速MTはカチッというよりもスーッとシフトが決まる柔らかいフィール。CVTはアクセル全開だと気になる部分はあるが、普通に乗る限りはATと遜色ないレベルにきている。マニュアルモードにしてパドル(10速)を駆使しながら走らせると結構スポーティーに走れてしまう。

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