厳しい下落相場で勝つにはどうすればいいか 日経平均はNYダウ下落と円高が進むと厳しい

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この間、金融・景気環境的にはまだ12時近辺にいるはずの日本株も、アメリカ株の下落に付き合わされることになるだろうし、購買力から見てこれまでの円安が出来すぎ気味だった為替レートが、さらに円高に振れる可能性にも注意したい。

ただし、経済時計を見る上で、「時計の直径が今回は大きくない」と考えてみて欲しい。平成初頭に弾けた日本のバブルや、サブプライム問題からリーマンショック・世界金融危機に至ったアメリカのバブルのような資産価格の大きな歪みが現在あるようには思えない。あえて心配するなら、いわゆる「GAFA」的な銘柄への過大評価があったように思うが、この種の銘柄の株価が調整されるとして、高値から大凡半値、最大3分の1くらいが下限になる「買われすぎの銘柄の普通の調整」規模だろう。もちろん、株価指数単位ではこれほど大きな調整にはなるまい。

今年のテーマは日本株の買い場探し

アメリカの株価と為替レートで株価指数の動きがほとんど決まる、かつてのイメージで言う新興国の株式市場のようになっている日本株だが、個々の企業の株価がアメリカ株の動きに釣られて過剰に安くなる可能性に注目したい。

現在の株価形成のパターンを利用してチャンスを探すなら、米株に連れ安した時に、一緒に売られすぎた個別株のチャンスを拾う戦略が合理的だろう。今年の秋に安倍政権が愚かにも消費税率を上げてしまうと、日本の経済時計の針が、アメリカを追い抜いて真下に向かう可能性が無いとは言えないのだが、その時はまたその時で、さらに下値を買うよりない。

今回の「経済時計の直径=バブルのサイズ」が大きくないことを考えると、「バブル崩壊というほど、調整は深くない」かつ「今年が買い場で、回復はそう遠くない」というくらいに考えていていいのではなかろうか。
いい企業を割安な株価で買おうとする「日本のバフェットさん」にとっては、腕の見せどころだ。

ところで、本家のW・バフェット氏は、業績予想下方修正で年初の下げの悪役の一つになったアップル株にかなり投資していたはずだが、アップルは果たして「バフェット的銘柄」なのだろうか。主力製品であるiPhoneはコモディティ化と共に利益率が下がるタイプの製品だし、何よりも近年は、かなりの「アップルマニア」であっても物欲の向け所がないくらい製品・サービスに新味がない。

バフェット銘柄の代表であるコカ・コーラ社は、もともとコモディティ的な商品を多数扱う一方で、マーケティング力とブランド力、世界展開するマネジメント力などで競争力を持ち続けてきた。コカ・コーラとアップルは随分質が違う銘柄ではないかと思うのだが、投資家の皆さんはどうお考えになるだろうか?(本編はここで終了です。次ページは競馬好きの筆者が、週末の人気レースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。

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