南アフリカ出身の起業家が日本を目指すわけ

神戸ベンチャー発表会は応募の過半数が海外

2018年12月に開催された神戸市のベンチャー企業支援プログラムの参加者たち。国籍はシンガポールから南アフリカ共和国まで、多様だ(撮影:神戸市)

「日本に来て困ったのは、どこで日本食にありつけるのか、わからなかったこと。だから会社を立ち上げた」

2018年12月、東京都内で開催された、ベンチャー企業への出資や協業を呼びかける神戸市の支援プログラム「500 KOBE ACCELERATOR」のデモデイ(ビジネスプランの発表会)での出来事だ。壇上に上がった南アフリカ出身のBubu Buna氏は2018年7月に飲食店マッチングサイト「Doot!」(ドゥート)を立ち上げた。

ドゥートは、日本を訪れた外国人観光客と「英語を学びたい」日本人を結びつけるプラットフォームだ。Webサイト上で、外国人は訪れた先で食べてみたい料理のジャンルを選ぶ。そうすると、登録された日本在住者の中から、ガイドブックには載っていない、地元民でにぎわうお勧めの飲食店へ一緒に行くことのできる人が紹介される。外国人観光客は、日本語メニューしかない飲食店でも、ガイド役の日本人から英語で説明を受けながら希望する食事を体験できる。

英語を学ぶ日本人と外国人を結びつける

ガイド役の日本人にもメリットがある。外国人観光客と接することで英語を学びたいという意欲を満たすことができる。外国人観光客も地元の日本人も、Win-Winの関係でサービスを提供できるというわけだ。

ローカルな生活を体験したい旅行客と、宿泊施設や民宿などを提供したい地元の人をマッチングするWebサイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」にも、現地に暮らす人が企画・案内してローカルな体験を提供するサービスがある。しかし、ドゥートは食事に特化している。「観光地巡りのようなものであれば、外国人だけでも問題はない。外国人が異国の地で、ローカルな体験をしたいと思ったとき一番困難を感じるのが食事」(Buna氏)。

観光客はガイド役を務めた地元の人に謝礼として1回あたり1500円を直接支払う。将来ビジネスの規模が拡大していくと、観光客の支払いを2000円とし、マッチング成立ごとに、その25%の500円がドゥートの手数料収入となるビジネスモデルを考えている。

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