「テスラ・キラー」EVベンチャーが失速した真因 財政難、創業者退任、従業員大量リストラ続く

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テスラ・キラー筆頭とされたファラディ・フューチャーのコンセプトカー(筆者撮影)

「テスラ・キラー」「中国からの刺客」と騒がれ一時大きな話題となった、カリフォルニア州のEVベンチャー、「ファラディ・フューチャー」。しかし2016年の華々しいデビュー以来、当初にぶち上げた工場建設や新車リリースの予定は遅延の連続、工場の規模縮小など財政難が囁かれ、今年10月にはついに従業員の大量リストラが発表された。

ファラディ・フューチャーという名前は日本ではなじみが薄いかもしれない。しかし米国では2014年の創業以来「テスラ・キラー」と話題になってきた。背景に中国マネーが存在すると噂されてきたが、動画配信サービスなどを手掛け「中国のネットフリックス」と呼ばれるLeEcoのジア・ユエティン氏がCEOに就任したことでそれが裏付けられた。

中国マネーと経営スピードの早さで注目

ファラディ・フューチャーが注目されたのは中国マネーの存在もさることながら、2016年1月にラスベガスのCES(コンシューマー・エレクトリック・ショー)で大々的な記者会見を開き、北ラスベガスでの総額10億ドル(1120億円)の工場建設や、コンセプトカーの発表をしたことからだ。

創業から1年ほどですでにコンセプトカーを作り上げ、工場建設からプロトタイプの生産までを視野に入れる、というスピード感が人々を驚かせた。2017年1月には市販モデルのプロトタイプを公開。10万ドル(1120万円)を超えるEVスーパーカー「FF91」の予約販売も発表された。

しかもこの間にファラディ・フューチャーはカリフォルニア州シリコンバレー付近に第2工場の建設に着手、自動運転への取り組みまで発表した。また最初にコンセプトモデルとして発表された「FF ZERO 1」でEVによるレーシングイベント、フォーミュラEにも参戦を始めた。その経営の多角化とスピードから、今度こそ本物のテスラ・キラーが登場かと話題を集めた。

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