プログラミング玩具にサンタが群がる事情

子どもが喜ぶクリスマスプレゼント最新動向

公教育の現場では、タイピング練習やタイピングテストを導入してタイピングスキルを強化する学校が増え始めている。大学でも学生のタイピングスキルの向上のため、タイピングソフトを同梱した学生向けパソコンを大学の生協で販売するなど、タイピングスキルの必要性が見直されているのだ。

また、コンテンツも時代とともに変化している。これまでの知育玩具であれば、「算数」や「国語」がメインだったものに新たに「英語」が加わり、ここ1~2年ほどで「プログラミング」というコンテンツがもはや当たり前のように入ってきた。

「タミヤロボットスクール」の授業風景。直営の教室は持たず、カリキュラムを提供するフランチャイズ方式で全国に教室を展開している(横浜で行われた同スクールで筆者撮影)

さらに、玩具・模型メーカーによるプログラミング教育分野への進出も始まっている。ミニ四駆などで人気のタミヤは、自社の組み立てロボット「カムプログラムロボット」とマイコン「ichigojam」を使ったプログラミング教室を展開している。

10月に幕張メッセ(千葉市)で開催されたIT技術とエレクトロニクスの国際展示会「CEATEC JAPAN 2018」では、バンダイがSTEM教材への取り組みを発表し、先端技術を体験できるSTEM教材「PLAY STEM」のコンセプトモデルを展示した。ものづくりに長け、キャラクターも有している玩具メーカーは子どもを夢中にさせるノウハウを持っているため、教材への親和性も非常に高い。

最新のテクノロジーが搭載された注目の“新感覚"玩具

2つ目のキーワードは新感覚を体験できる「ハイテク」だ。IoT、AI、ドローンなど、最新のデジタル技術が惜しげもなく新商品に投入されている。

バンダイ「エアロノヴァ」。一定の順序で手をかざすと、自分の周囲をまわるなどの特別な「コマンド」を発動することができる

今年の新製品で例を挙げると、バンダイから10月に発売されたドローン「エアロノヴァ」には、ドローンの前後と左右、下部分の計5カ所にセンサーが搭載され、リモコンがなくても、手をかざすことでさまざまな飛行を可能にした。手の向きによって前後左右に空中を飛び回る様子は、まるで手品か魔法を見ているかのような不思議な光景で、まさに「新感覚」の体験といえるだろう。

タカラトミー「ハロー!QB」。リモコンやスマホで操作できるほか、同梱のカードを読み取ると、サッカーやピンポン、ゴーカートなどのゲームが楽しめる

そのほか、ロボットやデジタルペットの分野にもAIやIoTは活用されている。玩具メーカーのなかでも、トイロボットに力を入れているのがタカラトミーだ。「オムニボット」というシリーズで複数のロボットを展開し、6月には手のひらに乗るほどのコンパクトなキューブ型ロボット「ハロー!QB(キュービー)」を発売した。

小さな本体にはIRセンサーやタッチセンサー、ラインセンサーなどの最新技術が詰め込まれ、紙に書いた線の上をトレースしたり、同梱のカードを読み取ってゲームをしたりすることができる多機能を実現している。

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