プログラミング玩具にサンタが群がる事情 子どもが喜ぶクリスマスプレゼント最新動向
バンダイから発売されている「ドラえもんステップアップパソコン」も同様だ。就学前の準備段階として、小学校で学習する国語や算数、図工・音楽、英語だけでなく、プログラミング学習のコンテンツも収録されている。また、STEM教育の一環として、算数では足し算などの単元だけでなく、図形問題を出題しているほか、電気や色の実験を扱うサイエンスなども用意されているのが特徴だ。
これらのプログラミング学習は、あくまで「プログラミング的思考」を養うことを目的とし、実際のプログラミング言語を学んでプログラマーとしてのスキルを養う目的の教材とは異なっている。この2つはよく混同されるため、「プログラミング学習=プログラマー育成」と誤解されがちだ。
文部科学省の「新しい学習指導要領の考え方」の中でも「プログラミング教育は、将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力としての『プログラミング的思考』を育成する」と定義されている。難しいプログラミング言語を習うわけではないので、幼児からでも楽しみながら学習することができるというわけだ。
スマホ全盛時代に見直されるタイピングスキル
プログラミングを学習できるタブレットや子ども向けパソコンは、今年9月に流通関係者向けに開催された「クリスマスおもちゃ見本市2018」でも多数展示されていた。もともと、子ども向けのパソコンは定番の玩具として毎年登場し、決して目新しいものではなかった。
ところが、近年になって変化が起きている。これまでは子ども用にアレンジした「ごっこ」遊びできるおもちゃの要素が強かったのに、実際にプログラミングなどを学べる実用的な知育玩具に進化してきたのだ。
たとえば、セガトイズから発売された「ディズニー&ディズニー/ピクサーキャラクターズ マジカル・ミー・パッド」は、新たに本格的なキーボードがオプション販売される。
主に女子小学生をターゲットとした可愛らしいデザインはそのままに、「シフト」や「スペース」キーも付いた本格的なコンパクトサイズのキーボードが付いてくる。専用アプリとして、プログラミングや学研の学習アプリのほか、タイピング練習アプリなども用意されている。
スマートフォンが普及している現在、キーボードは不要になるという説もあるが、大学入試改革による「CBT(Computer Based Testing)」の導入予定によって、逆にタイピングスキルを重要視する教育関係者も多い。
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