渡米16年、34歳の彼女がNYで踊り続ける理由

日本を離れてみたからこそ好きになった

2年間活動したSho-Off Dance Companyの仲間(撮影:タカエさん)  
世界中のアーティストにとって、ニューヨークはあこがれの街。日本からも毎年多くのアーティストがニューヨークに渡っている。彼らにとっての“サクセス”は、「とりあえず1度ニューヨークに行ければいい」から、「ニューヨークで活動を続ける」「有名になる」「稼ぐ」と、さまざまだろう。そんな日本人ニューヨーカーのリアルに迫る本連載。
第1回は、ニューヨークで自分の夢に気づき、アーティストとしてチャレンジすることを決意したダンサー、タカエさん(34歳)のニューヨークでの奮闘の現実と心の内をのぞいた。

18歳で単身渡米、大学で学ぶ

タカエさんは、現在ニューヨークで暮らすダンサーだ。北海道・室蘭出身。幼少期から、「いつか室蘭を出て東京に行きたい」「知らない世界を見てみたい」と口にする子どもだった。

この連載は今回が初回です

両親は、タカエさんの願望に理解を示し、タカエさんが小学2年生の時に、「貯めたお小遣いを使ってアメリカに行ってみる?」と提案。タカエさんは、夏休みに1人で「子どものためのアメリカツアー」に参加し、ニューヨーク、ワシントンD.C.などを巡る。これをきっかけに、中学3年の夏休みにはカナダにホームステイするなど、海外に目を向け始めた。

中学・高校時代の教師のおかげで英語も大好きになり、「もっと英語を話したい」という欲も出ていた。母親と「18歳までは日本にいる」と約束していたタカエさんが、18歳の冬、高校の卒業式を待たずにニューヨークへ飛び立ったのは、自然なことだったといえる。

2006年大学の卒業式で仲間と(撮影:タカエさん)

単身渡米したタカエさんは、ニューヨーク・ロングアイランドにある4年制大学でビジネス・マーケティングを専攻。英語に苦労しながらも、2年半で必要な単位を取得して、卒業した。「大学を卒業したら、帰国してアルバイトをしながら演劇をしよう」と考えていた。

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集中連載「日立 踊り場の先へ」<br>世界で戦える組織へ

成長を確実にする組織の根幹を成すのが、研究開発と人事である。研究開発体制は2015年4月、各研究所に横串を通し、顧客起点の組織に生まれ変わらせた。人事制度もグローバル化がほぼ完了。踊り場から飛躍へ、日立の地固めの様相を追う。