18歳で単身渡米、大学で学ぶ
タカエさんは、現在ニューヨークで暮らすダンサーだ。北海道・室蘭出身。幼少期から、「いつか室蘭を出て東京に行きたい」「知らない世界を見てみたい」と口にする子どもだった。
両親は、タカエさんの願望に理解を示し、タカエさんが小学2年生の時に、「貯めたお小遣いを使ってアメリカに行ってみる?」と提案。タカエさんは、夏休みに1人で「子どものためのアメリカツアー」に参加し、ニューヨーク、ワシントンD.C.などを巡る。これをきっかけに、中学3年の夏休みにはカナダにホームステイするなど、海外に目を向け始めた。
中学・高校時代の教師のおかげで英語も大好きになり、「もっと英語を話したい」という欲も出ていた。母親と「18歳までは日本にいる」と約束していたタカエさんが、18歳の冬、高校の卒業式を待たずにニューヨークへ飛び立ったのは、自然なことだったといえる。
単身渡米したタカエさんは、ニューヨーク・ロングアイランドにある4年制大学でビジネス・マーケティングを専攻。英語に苦労しながらも、2年半で必要な単位を取得して、卒業した。「大学を卒業したら、帰国してアルバイトをしながら演劇をしよう」と考えていた。
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