穴埋め式のドリルで俳句を楽しく詠む
こんにちは、夏井いつきです。私はこの30年間、“百年俳句計画”を掲げ、“俳句の種まき”運動を続けてきました。俳句が100年後も富士山のように高くて美しい山であり続けるために必要なのは、豊かで広い裾野だと考えているからです。そして俳句に興味を持ち始めている人を「チーム裾野」と勝手に呼んで応援しています。
今回、俳人の岸本尚毅さんが保有する膨大な俳句データと、私が経験してきた初心者の陥りやすい失敗や心配などのデータを合体させた『「型」で学ぶ はじめての俳句ドリル』を上梓したのですが、今回の記事ではその中から一部をご紹介します。
私も初心に帰って楽しんで学んだ俳句ドリル。皆さんもぜひ、楽しんでチャレンジしてみてください。
岸本:俳句とは五七五の言葉の固まりです。俳句の面白さは五七五のリズムにあります。指を折って数えていたものが、五七五の形で言葉がスムーズに出てくるようになると、がぜん、俳句が楽しくなります。
とはいっても、やみくもに俳句を作るだけでは上達への道は遠いままです。そこでおすすめなのが、型を使った練習です。
たとえば芭蕉の「古池や蛙飛びこむ水のをと」の最初の五音(「古池や」)を「上五」、真ん中の七音(「蛙飛びこむ」)を「中七」、おしまいの五音(「水のをと」)を「下五」と呼びます。
さて、お題です。
お題 「○○○○や蛙飛びこむ水のをと」