オトコに「生け花」を習わせたい華道界の本音

イケメン華道家グループ設立に透ける危機感

男性華道家グループ「IKENOBOYS」(写真:華道家元池坊)

かつて女性の花嫁修業における人気お稽古事のひとつに「生け花」、つまり、華道があった。フラワーバッグに入った花を持って歩いている女性を見かけると「お花のお稽古だな」と思ったものだ。しかし最近は、町中でお花のお稽古に行く女性の姿をあまり見かけなくなった。

男性華道家グループ「IKENOBOYS」とは

そんな華道の世界で、一風変わった取り組みが進んでいる。男性華道家グループ「IKENOBOYS(イケノボーイズ)」を前面に打ち出した啓蒙活動だ。

イケノボーイズは、日本最古で最大規模の華道家元池坊(京都市中京区)が、花を生けたとされる記録から555年の節目となる2017年に結成した。次世代への華道継承や華道の魅力を伝えるのが目的である。

全国の池坊会員から選抜されたイケノボーイズは、全員准教資格以上を持つ男性華道家たちだ。ただし華道専門家だけでなく、メンバーの大半は、フォトグラファー、大工、フラワーショップ経営、学芸員などさまざまな職業を持つ。華道専門家だけでないところが、華道業界が本来持つハードルを低くしている。

「(花を)生けるメンズ=生けメン」という意味合いがある彼らの容姿も、なかなかの男前というか、文字どおりのイケメンぞろいである。女性は無論、幅広い層へのPRに大いに貢献しているという。

実際、彼らが結成された2017年から現在までに、華道のパフォーマンスやワークショップの依頼数が28%増加。2016年11月に始めた公式インスタグラムのフォロワーは現在1700を超えている。2018年7月には公式サイトも立ち上げた。昨年は12月に京都市からの依頼で、韓国大邱市でパフォーマンスを実施。今年12月に台湾・台北市で開催される台日親善花展でパフォーマンスとワークショップを実施予定など、国内だけでなく国外へと拡大しつつある。

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