夫婦2人揃って「時短勤務」というすごい選択 「後ろめたさゼロ」はなぜ可能なのか?

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(写真・キャプション) 夫のJさんの手料理、ボンゴレのパスタとムール貝のトマトソース乗せオーブン焼き。サラダは妻のAさん作。ごちそうしていただきましたがおいしかったです!(著者撮影)

マンガでも書いたように、私はフリーランスなので時短勤務について詳しくありません。男性で時短勤務、というのも初耳でした。

知人の日本の会社員によれば「男性が時短というのは、産休育休を取るよりも厳しいのではないか」とのこと。ですが、気になって調査したところ、時短勤務で働く男性は実は日本にもいるそうです。もちろんかなり珍しい少数派のようですが……。

正直、私は今まで、男性のそういう働き方を考えたことすらなかったのですが(時短どころか普通の時間にも帰ってこない超長時間労働の夫がいるもので!)、今回の取材を通して、子どもが小さい時代に、一時的に「夫婦共に時短」ってかなりアリかも、と思ったりしました。そういう選択肢も選べるようになれば、日本の育児鬱がきっと減るのだろうなあ、と思ったからです。

「甘い」という声もわかるけれど……

そんなふうに言うと、「甘いよ! それじゃ会社はまわらないんだよ!」という声が聞こえてきそうですが、日本の少子化問題を考えると、大事なのは「じゃあどうしたらそれでも会社がまわるシステムになるのかな?」という声と発想だとも思うのです。

ただし、業務内容的に時短は難しい、という職種があることも確か。実はこの夫婦はそのあたりも考えて仕事を選んでいたのですが、その話は別の回で描く予定です。

というわけで、今回のまとめは、あえての理想論で!

育児しながらの毎日の料理につかれた

夫婦共に時短を取って交代で料理してみる

さて、みなさんは時短勤務の経験はありますか? ある場合、そのメリットデメリットは? よかったら、ぜひコメント欄で教えてください。

次回は、この夫婦のそのほかの家事育児分担の詳細についてです。今でこそバランスがとれた分担をしているこの夫婦ですが、かつてはそうじゃなかった時代もあったようで……。お楽しみに!

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ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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