子どもを動かす近道「親の手書きメモ」の威力 「強制」から「信頼」の関係に変えよう

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子どもが勉強にやる気を出してくれません…(写真:Ushico/PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

【ご相談】
小学6年生の男の子がおります。担任の先生から授業に集中できていないので算数は少人数のクラスに移動したほうがいいと連絡をいただきました。席も集中できないため前のほうにしたそうです。
低学年の頃は集中力がかなり高いほうで、授業中に覚えるだけで済んでいました。4年生の頃に県外に引っ越したため、家に祖父母がいて勉強を見てくれていた環境から夕方まで誰もいない環境に変わりました。それが原因なのかゲームでひたすら遊び、宿題もせず学校に行くことも多くなりました。
どうしたら、やる気を出してくれるのか。塾に入れること、ゲームを取り上げること、4年生まで戻って復習をすること、実家に一人だけ帰すこと……いろいろ考え、思い悩んでいます。
(仮名:宮崎さん)

 

【石田先生の回答】

「以前できたことが、できなくなる」は当然

子どもの変化に直面し、「以前はできていたのに、なぜ今はできないの!」と以前と今の違いに対して、驚きと不安を持たれることがあると思います。しかしそのような現象は特別なことではなく、至って普通のことです。子どもは日々成長しているのですから。

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ご質問の中で、県外への引っ越しによる環境変化が原因ではないかとおっしゃっていますが、確かに環境の影響もなくはないでしょうが、おそらくそれが根本的な原因ではないでしょう。

子どもは一般的に、面白くないことには集中しませんし、大人みたいに器用に集中しているふりもできないため、あからさまに態度に出ます。ですから、学校の授業も、家の勉強も、魅力的ではないし、つまらないということが原因なのです。

それを正直に行動で表現しているだけなんですよね。そのつまらないことに対して、「やりなさい!」「早くしなさい!」といったところで、まったく意味がないどころか、事態を悪化させることすらあります。

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