子どもを動かす近道「親の手書きメモ」の威力 「強制」から「信頼」の関係に変えよう

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メッセージの内容については注意点があります。

【使用上の注意】

◆メッセージ内容は「ポジティブ」なものにし、「ネガティブ」な内容はいっさい書かない

例)

勉強ちゃんとやっておくように→×(勉強関係はすべて子どもにとってはネガティブ)

宿題忘れないようにね❤→×(❤のマークをつけても、内容がネガティブ)

昨日のお手伝い、すごく助かったよ〜。ありがとう!→○

今日、ママお仕事でちょっと遅くなるかもしれないけど、なるべく早く帰るようにするね→○

◆メッセージには、子どもの自己肯定感を引き上げるマジックワードを入れてしまう

「すごいね!」「大丈夫!」「さすがだね!」「知らなかった!」「いいね!」「助かった!」「ありがとう!」「うれしい!」など

これらのマジックワードは、子どもの心に響くと同時に、親の心も暖かくなるものです。

親から子へ「強制」する関係が「信頼」の関係へ

このような手紙メッセージを日々残していると、どのような状況になると思いますか。初めのうちは、特に変化は感じられません。しかし、1週間、2週間とやっていると徐々に変化していきます。

たとえば、実際に次のような効果があったと報告をいただいています。

○手書きによる褒め言葉を楽しみにしてくれるようになり、子どもの物事に取り組む姿勢が変わった
○親が日頃から子どものいいところ、喜ぶポイントを探すようになり、親子の会話がはずみ、コミュニケーションの質が上がったように思う
○何より子どもが素直になり、楽しい雰囲気が多くなった
○これまで親が指示しても抵抗していたことを受け入れるようになった
○子どものほうから困っていることを親に相談するようになった

このようなプロセスを経て、親から子へ「強制」する関係が「信頼」の関係へと変化し、子どもの心が満たされていきます。やりたくなかった勉強に対しても「やってもいいかも」と感じるようになり、結果として勉強するようになったという事例も少なくありませんでした。

先述したように、勉強に関することや、命令調、強制的ワードで構成されたメッセージは逆効果となってしまうため、避けてください。

このような勉強とは一見関係ないささいなメッセージが、子どもの心を動かすケースがあります。心が満たされると、人は本来やらねばならないこと、子どもの場合ではあれば宿題や勉強などに対して行動する可能性が高まります。ぜひ一度試してみてください。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

講演、執筆相談はこちらから。

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