「音楽ストリーミング」11社が大連合組む理由 アップル、グーグル、アマゾンが横並び

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NOW PLAYING JAPANはすでに3回目を見据えている。イベント開催は半年に1回程度のペースとなりそうだ。イベントの参加が認められれば、アーティストや楽曲の認知が一般ユーザーに広まり、ストリーミング再生回数が増加、アーティストにしっかり収益が還元される、といったサイクルを生むのが狙いだ。ライブも、10月末開催のものは2400人の集客(無料招待)にとどまるが、スポンサーの協力も得ながら規模を拡大していきたいという。

「これまでは業界内に取り組みを根付かせるという意識もあったが、3回目以降は一般向けに規模を広げたい。続けることが大事だと思っている」(スペースシャワー・山中氏)。「今最も聴かれているアーティストが出演する、という点もさらに強化し、大きなイベントにしていく」(ビルボード・礒﨑氏)。

ストリーミングならではの課題も

とはいえ、拡大に向けた課題もある。そもそもプレイリストは個々のユーザーに楽曲をレコメンド(お勧め)する目的があり、ストリーミングサービスの中核機能だ。趣味趣向と関連しないプレイリストをユーザーの目につきやすい場所に置き続けるのは難しい。

それゆえ参加アーティストのファンの中にも、イベント開催に気づかなかった人は少なくなかったようだ。また、NOW PLAYING JAPANのツイッターアカウントは、フォロワー数がわずか900余り。イベントの認知度はまだまだ低い。

世界大手も巻き込んだ奇跡の連合は、音楽業界を再び成長軌道に導けるのか、これからが勝負どころだ。

田邉 佳介 東洋経済 記者

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たなべ けいすけ / Keisuke Tanabe

2007年入社。流通業界や株式投資雑誌の編集部、モバイル、ネット、メディア、観光・ホテル、食品担当を経て、現在は物流や音楽業界を取材。

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