「音楽ストリーミング」11社が大連合組む理由

アップル、グーグル、アマゾンが横並び

優勝した電波少女は10月30日に開催されるライブイベントに出演する。このライブには、女性ボーカルグループのLittle Glee Monster、男性シンガーソングライターの平井大、ロックバンドのALEXANDROSといった、ビルボード・ジャパンの複合チャート上位に名を連ねる人気アーティストも出演する(同チャートは、CD販売枚数やストリーミング再生回数、ラジオでの放送回数、ツイート数、ユーチューブの視聴回数など多方面のデータを用いて作成)。若手にとっては、新たなファンに楽曲をアピールする絶好の機会となる。

ライブだけではない。終了後はアーティストのライブの演目をプレイリストにして各サービスで一斉に配信する。再びストリーミングの利用につなげるためだ。ストリーミングとライブの相乗効果によってヒット曲を生み出す仕掛けだといえる。

ビルボードとスペースシャワーが主導

業界を横断するプロジェクトを主導したのは、複合チャートを手掛けるビルボード・ジャパンと、音楽番組専門チャンネルを運営するスペースシャワーネットワークだ。

ビルボードは元来、複合チャートをにぎわす旬のアーティストが出演し、若年層も呼び込めるようなライブイベントを模索していた。昨春以降、映像メディアも音楽事務所も持ち、ライブハウスからフェスまで幅広い運営ノウハウを持つスペースシャワーに協力を呼びかけ、共にプロジェクトを進めてきたという。

スペースシャワーTVの番組内でもNOW PLAYING JAPANについて取り上げている(画像:NOW PLAYING JAPAN 製作委員会)

重視したのはライブだけでなく、ヒットを生み出す仕掛けだ。今の音楽市場を盛り上げるには、従来のCDだけでなく、着実な成長が続くストリーミングサービスからもヒットを飛ばす必要がある。

日本レコード協会によると、2017年のストリーミング市場規模は263億円。2018年はこれを上回るペースで成長しているが、CD生産金額(2017年に1707億円)と比べればまだ小さい。

さらに次世代を担う新人・若手アーティストの支援も業界の発展には欠かせない。これらを実現できる取り組みができないか――。各社による議論が進んでいった。

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