図解!意外と知らないあの会社の「利益構造」 SHOWROOMなど話題の仕組みを解剖

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⑤ Unipos
働く仲間同士が成果給を送り合う仕組み 
出所)『ビジネスモデル2.0図鑑』より

社員の目に見えづらい成果をどう適正に評価するかは、多くの企業にとって重要な課題。それを社員同士が送り合う成果給(ボーナス給)という仕組みで乗り越えようとしているのが、「Unipos(ユニポス)」。日本生まれの同サービスは、今話題の企業「メルカリ」でも導入されている。

『ビジネスモデル2.0図鑑』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

Uniposの特徴は、売り上げや利益などの卓越した成果ではなく、目に見えづらいさまざまな貢献や成果に対して、上司から部下ではなく社員同士が評価するところ。たとえば、「オフィスのゴミを片付ける」といった行為は見過ごされがちで、成果として評価されづらい。

Uniposでは、このような小さな会社への貢献を目撃した社員が、相手の人に対して成果給に換算可能なポイントを付与できる。こうすることで会社への小さな貢献が可視化されていく。

ちょっとした思考の転換

ここまで5つの事例を紹介したが、このうちタイムバンク 、鎌倉投信は、これまで金にならなかった領域を転換して価値に変えた、いわば「転換系」のビジネスモデル。

SHOWROOMやUniposは、金銭的なインセンティブをうまく生み出した「インセンティブ系」。そしてCASHは、金が流れる経路や構造を変えた「流通系」の事例といえる。

どれも、天才が「ゼロ」からいきなり生み出したというよりは、多くの人が望んでいたのにこの世になかったことを、ちょっとした思考の転換やリスクを取ることによって実現している。

近藤 哲朗 株式会社そろそろ代表取締役

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こんどう てつろう / Tetsuro Kondoh

1987年生まれ。千葉大学大学院工学研究科修了後、面白法人カヤックに入社。ディレクターとして、Webサイトやアプリの制作に携わる。2014年、面白法人カヤックで出会ったメンバーと、社会課題の解決を目的とした事業や組織を応援するため、株式会社そろそろを創業。その一環で、noteで「#ビジネスモデル図解シリーズ」「#ビジネスワード図解シリーズ」を発表したところ、大きな話題を集める。現在は約50人体制の有志組織「ビジネス図解研究所」を運営し、「ビジネス × 図解 の追求」をコンセプトに、大企業やNPO法人向けにビジネス図解のコンサルティングを行う。
Twitter @tetsurokondoh(チャーリー)
note https://note.mu/tck

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