シャイで内気な日本人に「Slack」が合う理由 東京だけでも500万~800万人が潜在利用者
「生産性が上がり、職場の雰囲気も改善する」
――評価額があっという間に71億ドル(約8000億円)になりました。
評価額は、私たちがつねに新たな機能を追加したり、改善したりするだけでなく、顧客サポートなどを拡充して顧客のニーズにこたえることによって、新たな顧客を獲得し続けていると同時に、既存の顧客とより深い関係を築いている結果によるもの。それを考えると、評価額が上がるのはうれしいことだ。
――スラックを導入する企業は具体的にどう変わりますか。
スラックを使うことによる変化は、顧客によって異なる。が、だいたい全体の20%では、職場での透明性が増したという結果が出ている。
英語では「透明性が増した」というと、上司が部下に対して、現在置かれている状況や問題などあらゆる情報を包み隠さず伝えるということだが、ここで言う透明性はそういうことではなくて、組織の見通しがよくなることを言っている。自分のチームのほかのメンバーが何をやっているか、自分とは違うチームや部署の人が何をやっているか、ということがよくわかるようになっている。
社員が不快な気持ちになるのは、チームや会社が何かを決めたときに、その過程や理由がわからないときだ。そういう状況に置かれると、社員はとても無力な気持ちになる。一方、誰もが必要な情報を得ることができれば、生産性が上がるだけでなく、職場の雰囲気も改善する。
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