習い事に明け暮れた子ども時代、本当は遊びたかった
関東の某精神科で看護師として働くアカネさん(仮名)。この日は夜勤明け、インタビューに応じてくれた。北関東出身の一人っ子で、両親はそろって教師。親が教育熱心だったため、テストでは必ず上位に入っていないと厳しく怒られた。小学生の頃は剣道、書道、ピアノ、英会話、水泳など習い事をかけもちし、放課後や土日は習い事に時間を費やした。
「周りの子たちは学校が終わるとランドセルを置いて遊びに行っていたのが、とてもうらやましかったです。自分がやりたかったというより、親が習い事をさせていました。辞めたくても辞めさせてもらえませんでした。お小遣いももらっていなかったし、何かをねだることもなかった覚えがあります」
中学は国立を受験。音楽部に入り、文武両道に努めた。中学時代は、遊びに行くときのみお小遣いをもらい、高校に進学すると月5000円のお小遣いをもらうようになった。それで、興味のある本やファッション誌を購入した。
当時は『Popteen』や『PINKY』『Seventeen』といったギャル系ファッション誌の全盛期。アカネさんもギャルっぽい肌の露出の多い服を着たかったが、親から「そんな格好はダメ」と眉をひそめられた。親にファッションを制限されてはいたが、ちょっと背伸びをしてファッション誌『CanCam』に載っているようなOL系ファションブランドを好んで着ていた。
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