60歳「生涯一女ロッカー」のブレない生き様

ジョーン・ジェットはやっぱりカッコいい

自身の40年以上の音楽人生を描いたドキュメンタリー映画『Bad Reputation』を公開するザ・ブラックハーツのボーカル兼ギタリスト、ジョーン・ジェット。革ジャンがトレードマークだが、実はフェイクレザーだ(写真:Caroline Tompkins/The New York Times)

ジョーン・ジェットはやり続けてきた──それが、40年以上に及ぶ彼女の音楽人生を描いたドキュメンタリー映画『Bad Reputation』(原題)のメッセージの1つだ。最初はザ・ランナウェイズの創立メンバーとして1970年代にティーンの女性ロッカーとして大きな影響力を持ち、その後はザ・ブラックハーツのボーカル兼ギタリストとして現在も活動を続けている。

彼女の原動力は、結果がどうあれ音楽を続けることだった。女性がまともに相手にされなかったときでさえ、彼女は屈しなかった。

着ているのはフェイクの革ジャン

「私にしてみれば、それがすべてだった」と、ロックミュージシャンであることについてジェットは言う。「若い時からそれがわかっていたと思う。私にはプランBはなかった」。

猛々しさや反骨心が薄れたことはない。60歳になった今でも黒のレザーに身を包み、アイラインは目尻からはね上げて引いている。ステージに立っていないときもだ。

レザーはフェイク。ジェットは長年にわたる動物愛護家だ。レザーのおかげで比喩的に、そして文字どおり熱くなる。「ステージでは汗をかくでしょう」とジェット。「それを放り投げるの! それが好きなのよ」。

ブラックハーツは10月19日に全米ツアーをミシガン州で再開し、来年にはオーストラリアのツアーが控えている。

9月28日に公開され、オンデマンドでの配信も開始したドキュメンタリー映画は、あまり知られていないジェットの側面も明らかにしている。彼女のマネジャーとプロデューサーを長年務めているケニー・ラグナとの関係だ。1960年代にバブルガムミュージックで名を上げたラグナは、妻のメリルの勧めもあり、ブラックハーツの立ち上げを支えた。作品中でラグナは、自身がポップをもたらし、ジェットが「脅威をもたらした」と語っている。

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