女性には「美人」と「美人予備軍」しかいない

最大公約数のモテを目指しても幸せはない

「甲冑」と「美人」をテーマに語ります
美しくなることに貪欲な女性たちがいる一方で、美しくなることに照れる女性たちがいる――。女性たちは、「美人」をめぐりどんな思いを抱えているのだろうか? 『赤い口紅があればいい』で美人に見えるテクニックを明かしたシンガーの野宮真貴氏と、『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』で素直に女を楽しめないことをぼやいたコラムニストのジェーン・スー氏が、「甲冑」と「美人」をテーマに語り合った。

赤い口紅は似合わないと思い込む女性は多い

ジェーン・スー(以下、スー): 1980年代に「今井美樹の洗礼」がありまして、当時ティーンだった私は、大人になれば自分も赤い口紅が似合うようになると思っていたら、そうならないわけですよ。梯子をずっと外されてきて、諦めていたところに野宮さんが赤い口紅をプロデュースされたんですよね。

野宮真貴(以下、野宮):去年の8月にMiMCというオーガニックコスメブランドから赤い口紅を2色出したので、「赤い口紅が似合わない」ってぼやいていたスーさんに、付け方のアドバイスを書いたお手紙を添えてプレゼントしたんです。

スー:アドバイスのとおりにいただいた口紅を付けてみたら、驚くことに、似合ったんですよ。似合ったというか、自分で自分を見てもギョッとしなかった。それまでは、赤い口紅を付けて出かけると、会う人から「どうしたの?」って言われてたのに!

野宮:そういうことは思っても言っちゃいけないと思うのよねえ……。

スー:確かに(笑)。それまでの「自分に赤い口紅は似合わない」という思い込みの甲冑を外してくれたのが野宮さん。その後、今年5月に出した『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』の第1章「赤い口紅」で、「東の横綱・今井美樹、西の横綱・野宮真貴」と書いたのがご縁で、先日出された野宮さんの著書『赤い口紅があればいい』の帯に、「赤い口紅は一生似合わないと思っていたのに、野宮さんのおかげであっさり克服」と書かせていただきました。

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