女性には「美人」と「美人予備軍」しかいない

最大公約数のモテを目指しても幸せはない

スー:つまるつまらないじゃなくて(笑)。若作りってどう思いますか? 私は今43歳で、世の中のトレンドとの相性が最悪だなって切実に感じています。

野宮:43歳で? まだ大丈夫じゃない? 私、43歳のとき、へそ出しルックとかやってた。

スー:それはすごい。若さを失いつつある実感はありませんでした?

野宮:ありました。それを補おうとして頑張ってたんですけど、今振り返ると、ちょっと頑張りすぎてた気がする。

スー:何歳の頃ですか?

野宮:45歳くらいかな。ピチカートが終わった40代は、遊んでばっかりいたの。髪を伸ばして、女っぽい感じで、パーティに行って。髪を必死にアイロンで伸ばしてつやつやにしたり、内巻きのカールにしたりしていました。失っていくものを補うためにいろいろやってましたね。でもあるとき、人工的に伸ばしたツヤと、自分の顔の皺とのギャップのせいで、余計に老けて見えることに気がついたんです。

スー:野宮さんがそうだったなんて意外ですけど、とても勉強になります。

野宮:ある程度のツヤは必要なんですけど、過剰なツヤは逆に老けさせる。人工的なジェルネイルもそうですよね。ナチュラルじゃないと違和感が大きくなってしまう。

スー:補い過ぎないほうが素敵に見える。

野宮:ジェルネイルやヘアアイロンは、やればやるほど、本来の爪や髪が痛むから、悪循環でどんどんケアが必要になる。それにもちょっと疲れました。

授業参観はコスプレ気分で乗り切る

自分より年上で、自分の道を貫いているおばあちゃんを見るといいなあと思います

スー:野宮さんの、理想の女性や男性は誰ですか?

野宮:本にはジェーン・バーキンの名前をよく出しますけど、意外と「この人!」というのはいないんです。最近だと、映画で見たアイリス・アプフェル。彼女のように、自分より年上で、自分の道を貫いているおばあちゃんを見るといいなあと思います。

スー:野宮さんの延長線上にいる人ですね。やっぱりそこがキモなんだなあ。人間って、生きてるとぶれちゃうんですよ。自分の着たい服、似合う服、欲しい服、人から褒められる服が、野宮さんみたいになかなか一致しない。自分が本当に進みたい道にいる先人に憧れつつ、自分とはかけ離れた世界にいる人にも憧れてしまう。そういう点が整理されずにバラバラだから、「今日、何を着ていいかわかんない!」と困惑してしまうんでしょうね。でも、野宮さんは意識的なのか無意識なのかわからないですけど、すべての点が一直線上にある。

野宮:それはそうかもしれない。わりと早い時期に「歌手になりたい」という道が決まって、そこをずっと歩いてきたから整理されているのかも。

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