女性には「美人」と「美人予備軍」しかいない

最大公約数のモテを目指しても幸せはない

野宮:でも、KISSファンの男の子とは仲良くなったし、そういう人にはモテましたよ(笑)。

スー:自分と気の合う人、自分が好きな人に「素敵ね」と言われたらなによりも嬉しいですよね。美人になるということを、つい最大公約数に褒められることとイコールにとらえがちですけど、野宮さんはそうじゃなかった。

野宮:私の場合はね。でも、今考えると、最大公約数的なモテもちょっとはやっておけばよかったなと思う。人生は一度きりだから、経験と思って。

スー:いや、でも、私はものすごく嫌な思いをしましたよ。

野宮:そうなの?

最大公約数的なルックスが私の個性ではなかった

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スー:大失恋をしたときに、自尊心がボロボロになった結果、モテファッションをして、最大公約数に受け入れられることで自分をなんとか立て直そうとした時期があったんです。そのときは痩せれば幸せになると思っていたから、ガリガリに痩せて。今よりも20キロくらい体重が少なかった。

野宮:見返してやりたかった?

スー:それもありました。でも、痩せたところで、幸せにはならないんですよね。ものすごく顔に険があったこともあって。でも、そこそこ体が絞れた状態で最大公約数の格好をして、友達の飲み屋に一人でいると、すごくしつこく声をかけてくる人がいたんです。

野宮:ナンパだ。

スー:あそこまでしつこいのは生まれて初めてでした。「モテるからいいじゃん」って思うかもしれないですけど、向こうがこっちを「ただの穴」としか見ていないことがすごくよくわかるんですよ。押せばなんとかなると思っているから、ものすごく失礼なんで。

あの時「今まで太っててよかった~!」って心から思いました。最大公約数にモテるということは、標準体重であるとか、そこそこ手入れがされているとか、チェック項目をたくさんクリアしているということ。そういう女=ヤレる女だと思って言い寄ってくる男を目の当たりにして、ものすごく嫌な気持ちになりました。

野宮:そうだったのね。

スー:その最大公約数的なルックスが、私の個性ではなかったから。逆に、ものすごい美人や可愛い女の子が、男性をサイフとしてしか見ていない現場を見ると「嫌な女だな」「馬鹿な女だな」と思うかもしれないけれど、そういう女を連れて歩きたい男たちから、そういう評価軸のなかで若い頃から扱われていたら、彼女たちもそうなるよなと思います。

野宮:確かに、美人のお友達は大変そう。言い寄ってくる男の人を、傷つかないように断らなきゃいけないらしくて。

スー:そういう男が連れて歩きたいトロフィーワイフ的な美人ではなく、野宮さんのようにオリジナリティのある美人はやはり、女の人に勇気を与えてくれる存在だと思います。

野宮:美人はいろいろだということを男性にも知ってほしいですよね。

(構成:須永 貴子、撮影:松本輝一)

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