40代で突如、主夫になった男性の「運命の妻」

海外赴任しバリバリ働いていた人の「大転換」

運命の相手と出会い、40代後半で「主夫」になった男性の生活とは(イラスト:堀江篤史)

「再婚からすでに6年が経過しましたが、海外在住だったためインタビューに挙手するタイミングを逸していました。このたび日本に戻り、最初の妻が最近再婚したとの情報を得て、気兼ねなく申し込みできる状況になりました」

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筆者のホームページの出演申し込みフォーム経由でメッセージが入った。長く本連載を読んでくれている専業「主夫」の長谷川純一さん(仮名、49歳)は、筆者が取材対象を「35歳以上で結婚(再婚OK)した、結婚5年目ぐらいまでの方」としていることに配慮しつつ立候補してくれたのだ。専業主夫の晩婚さんに出会うのは初めてなので、結婚6年目でもぜひ会いたいと思った。

専業主夫になった経緯

純一さんが指定してくれたのは東京・銀座にあるカジュアルな和食店。年間で120本も観劇をするという自称「有閑ムッシュー」の純一さんは、今日も浜松町で劇団四季のミュージカルを観てから来たらしい。

「2歳の息子を(認可外)保育園に迎えに行き、風呂に入れて食事をさせてから、です。仕事から疲れて帰って来る妻に子どもの世話をすべてまかせるわけにはいきません」

にこやかな表情で語る純一さんは、白シャツにグレーのスーツ姿でネクタイはしていない。色白で上品な雰囲気なので「公家っぽい」という印象を受ける。いったいどんな経緯で専業主夫になったのだろうか。

「マスター(大学院修士課程)を出てから20年間は某大手メーカーで開発の仕事をしていました。40代半ばのときに海外の企業に声をかけられて、現地拠点での開発責任者になったのが4年前です。公務員の妻は配偶者同行休業制度を利用してついて来てくれました。

その間に子どもが生まれて育休も使っていましたが、わが家には妻が育休明けに仕事を辞めたりする選択肢はありません。妻は私よりはるかに立派な仕事をしているからです。しばらく共働きをしましたが、わが家の状況でこの生活を続けるのは困難と考え、私が会社を辞めました。

子どもの熱が下がらずに月の半分も保育園に行けなかったときは、私が主夫でよかったとつくづく思いましたね。購入済みの観劇チケットは『おけぴ』で売りました」

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