「雑談は聞く力が9割」が実は通用しないワケ

根掘り葉掘り聞くだけだと相手は楽しくない

「聞くのに徹すれば話が弾む」というのは都市伝説です(写真:Taka / PIXTA)

雑談には「聞く力」が大事だとよく言われます。「相手の目を見て相づちを打ちなさい」「聞き手に回って質問をしなさい。そうすれば話は弾みます」というような話を聞いたことがある人もいるはずです。

しかし「聞くこと」に頼ると、話が弾むどころか相手を不快にさせがちで、かえって危険。理想は、聞く:話す=5:5の割合です。

拙著『結局どうすればいい感じに雑談できるようになるんですか? 』でも述べていますが、雑談スキルには「使うのが難しい」「効果が出やすい」「正しく使わないと不自然」など、それぞれに特徴があります。そして、「聞くこと」に頼ってばかりいると、雑談はよりぎこちなくなっていきます。

質問のしすぎはもはや尋問

誤解している人も多いのですが「聞く力」とは、ただ話を聞くことではありません。質問したり「いいですね」と相づちを打ったりするのがうまくても、それだけでは聞き上手とは言えないのです。「聞くこと」には一言付け足して返したり相手を肯定したりといった受け答えも含まれます。

つまりたとえ聞き手の立場にあろうと、しゃべってリアクションを取ることが必要不可欠。私はこれまで何千人もの雑談を分析してきましたが、本当に聞き上手な人は、話すべきときには結構話せるものです。

そもそも質問をしすぎると、相手は「なぜ根掘り葉掘り聞いてくるのか。何か探られているのか」「どうして私ばかりにしゃべらせてくるのか」と警戒心と不信感を募らせます。

雑談が苦手な相手であればなおさら、しゃべることが苦痛な分、過剰な質問を尋問のように感じます。相づちの打ちすぎもただの自己満足のように見えるもの。相づちだけをいくら打たれても相手の負担は一切軽くならないからです。

だから相手が質問に答えてくれたら、こちらもある程度自己開示をしながら話をしましょう。これこそが警戒心を解きほぐすために必要なステップです。

次ページ「サンドイッチ質問法」で5秒話して警戒心を解く
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