松本人志が失敗重ねて達した唯一無二の境地 2度の低迷期を乗り越えた「笑いのカリスマ」
お笑い界に「天下」というものがあるとすれば、それを最後に手にしたのは1990年代中盤のダウンタウンだろう。
当時の彼らは『ダウンタウンのごっつええ感じ(以下、『ごっつええ感じ』)』(フジテレビ系)のコントと『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)のフリートークで新しい笑いのかたちを提示して人々を熱狂させ、『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』(フジテレビ系)ではゲストとして登場したミュージシャンたちの頭をはたき、テレビにおけるお笑いと音楽の力関係を逆転させてしまった。
芸人としてトップに君臨
ダウンタウンの浜田雅功が小室哲哉のプロデュースで「H Jungle with t」としてリリースした楽曲『WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント』は200万枚超えの大ヒット。
一方、松本人志が書いたエッセイ集『遺書』も200万部を超えた。お笑い好きの若者の間ではバイブルとして読み継がれる一冊となった。テレビで活躍する芸人としてこれ以上はないというほどの地位まで上り詰めたダウンタウンは、その後、どうなったか。
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